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がんばれ! オカムーミン

<解説>

◆その7 ショッピング

 とにかく貧乏でした。お米だけは贅沢したいものですが、そのお金もありませんでしたから、とにかく「安いもの」だけを買っていました。が、その質はひどいものでした。
 まずビックリしたのは米の中に小石が混じっていたことです。飯を食っていると突然「ガリッ」という衝撃が口の中を走ります。幸い歯は折れませんでしたが、折れても不思議がないぐらいの衝撃です。おそるおそる飯をかみ、忘れた頃にまた「ガリリッ」ときます。まあ、たまにしかありませんでしかけど、たまにですから、もっと嫌なのです。
 また、白米を買ったはずなのに雑穀がちょっっっと混ざっていたりします。時々黒い豆のようなものが入っていたのですが、これはなんだか得をした気がしました。
 そして恐るべきはコクゾウ虫・・・。あんなもんはもう絶滅したのかと思ってましたが、いるわいるわ、うじゃうじゃいます。
 ある日、米をといでいると何か動くものが目につきました。よーーーく見るとなんと「ウジ虫」のような「コクゾウ虫」の幼虫でした。ビックリして米櫃を見ると、幼虫・さなぎ・成虫が一合あたり5.6匹もいました。
 それからというもの、ボタンで1合とか2合とか出てくる米櫃は使わず(中の掃除ができないし、虫の侵入が容易なため)バケツに重石を載せて米櫃代わりにしています。どうもそのやり方が一番清潔なようです。
 その当時すんでいたうちの近くの米屋は頑固な親父で、安いのを買おうとすると「それはまずい。こっちにしな」とか横柄な口を利くので(本人は親切のつもりだったんでしょうが…)そのうち足が遠のいてしまいました。お金を払って米をもらう段になってもまだ、「こっちの方が・・」とぶつぶついっていました。「お金があれば私だって美味しい米が食べたいんだよ!! おっさん!!」と言えるほどの韓国語力がない私はただ、憮然とした表情でお米を受け取るだけでした。
 それにしてもあそこは強烈な個性の人が多かったような気がするんですが、韓国で最初に暮らした場所だからそうなんでしょうかねえ。

◆その8 食堂で

 田舎に行くと、こういうことがある。ただ、それだけの話ですが、衆人環視の中で飯を食うのは恥ずかしいですねえ。

 

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