詳しい解説
堤川 | |
---|---|
水系 | 二級水系 堤川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 32.6 km |
水源の標高 | 1,584 m |
平均流量 | -- m³/s |
流域面積 | 287.9 km² |
水源 | 八甲田山系 |
河口(合流先) | 陸奥湾(青森県) |
流域 | 青森県 |
各項目について
|
堤川(つつみがわ)は、青森県青森市を流れ陸奥湾に注ぐ二級河川。堤川水系の本流である。上流部は荒川(あらかわ)とも呼ばれている。
目次 |
地理
青森県青森市南東部に位置する八甲田山系の櫛ヶ峯、駒ヶ嶺および大岳に源を発し北西に流れる。青森市大字荒川付近で北東に転じ、青森市青柳と青森市港町の境界から陸奥湾に注ぐ。
上流には下湯ダムがあり、中流部から下流にかけては、ほぼ全体がコンクリート堤防で固められている。
歴史
かつては安潟もしくは善知鳥沼と言われる湖沼があったが、横内城主堤氏が外的の侵入を防ぐため川の流れを変え、現在の形に近い堤川が出来上がった。その後の昭和期の複数の護岸工事を経て川の蛇行が直線化され現在の形となった。
駒込川との合流部付近は堤氏が支配していた頃は堤浦(もしくは堤ヶ浦)とも呼ばれていた。現在その付近は青森高校等のボート部が練習に使用している。
名称
駒込川など全ての支流を含めた水系全体である堤川水系として特に公共施設など多くの施設に堤川の名称が用いられる。二級河川として定められた名称は堤川であるが、一般的には上流部を荒川と呼ぶことが多く、青森市民は伝統的に駒込川と合流した後の河川部位に堤川と言う名称を用いる。これは、荒川と駒込川の合流部以南は堤氏が後に作った河川部位であるため、その歴史的事実を反映しているためである。
利水
荒川の水は八甲田火山群の影響で強い酸性である。そのため魚は特に上流部では住めず、飲料水として利用する際もpHを調整する必要がある。荒川には魚がいないと言う人もいるが、桜川1丁目付近まで下流になれば魚もいるため、厳密には正しくない。
かつては荒川の水を中性にする技術が発達しておらず飲料水として利用できずに、横内浄水場のみが水源であったが、上水道の利用率が増えてきたためそれのみでカバーするのは困難になってきていた。そこで昭和56年に堤川浄水場を作り、平成16年現在で61,000m3/日の水が青森市の住民の飲料水として利用されている。横内浄水場の水に比べれば品質は落ちるが、飲料水としては水質を維持している。この堤川浄水場の水源は浄水場完成当時建設中であった下湯ダムである。
支流
下流より記載
河川施設
- 下湯ダム - 昭和54年12月に着工、平成元年3月に竣工したダム。貯水能力は1,260万m3で、ダム湖は下湯平成湖と呼ばれている。ダムの上流には水没した温泉の跡がある。
外部リンク
- 堤川水系河川整備基本方針(青森県)
Expression error: Unrecognised punctuation character "["
カテゴリ: 青森県関連のスタブ項目 | 河川関連のスタブ項目 | 青森県の河川