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北朝鮮製ジーンズの販売を予定していたスウェーデンの首都ストックホルムの百貨店は5日、発売当日になって取り扱いを中止した。「ノコ・ジーンズ」という名のジーンズは同国のメーカーが北朝鮮で製造したもの。百貨店幹部は「政治にはかかわりたくない」とドタキャンの理由を語る。国際的に物議を醸す「北朝鮮製ジーンズ」とは―。
史上初の「メイドイン北朝鮮」ジーンズは、発売当日の開店30分前になって幻の逸品と化した。
ストックホルム市内の百貨店「パブ」ではウインドーに同商品を飾り、売り場ではリーバイスやゲスなど世界的ブランドと並べて陳列。準備は万端だったが、直前になって幹部が「百貨店は北朝鮮について議論する場ではない。ジーンズの問題ではなく政治上の問題」として方針を転換した。核開発問題で国際的に孤立する北朝鮮との商取引が問題視される懸念を持ったものとみられる。
ロイターなどによると、ジーンズの名前は「ノースコリア」の頭文字から取った「ノコ・ジーンズ」で、メーカー名も兼ねる。昨夏から平壌市内の工場で製造され、1100本の限定生産で男女の2型。1本ごとにシリアルナンバーが付されている。
通常のブルージーンズは、北朝鮮では「米国資本主義の象徴」とされているため、色は黒のみ。価格は1500クローナ(約1万9000円)とデザイナージーンズ並みの高級品だ。北朝鮮では販売されないが、日本円にして約6万円と言われている同国一般国民の平均年収の約3分の1にも上る。
昨年7月、スウェーデンの若手実業家3人が国内の北朝鮮大使館に持ち込んだプロジェクト。両国が1973年から国交を結んでいた背景もあり、契約に至った。北朝鮮に詳しい重村智計・早大教授は「あの国にジーンズをはく人はいません。国内で流通するのはまずいと思っているでしょうが、外貨が欲しかったのでは」と分析。品質には「恐らく訓練された工場で作りますから、キチンとしているでしょう」と太鼓判を押す。
コリア・レポートの辺真一編集長は「最近、平壌でハンバーガー店やピザ店がオープンするなど西側の文化を容認し始めています」と語り「米国との関係が改善されれば、将来的には北朝鮮国内で販売される可能性もありますね」とする。
百貨店での販売はドタキャンとなったが、ノコ・ジーンズ社は他の小売店との交渉を開始。ウェブサイト上でも一両日中に販売を始める。
(2009年12月7日06時02分 スポーツ報知)
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