|
先月、志賀原子力発電所2号機の非常用発電機から油が漏れたため、原子炉を停止させたトラブルで北陸電力は4日、発電機内の弁の劣化が原因と発表しました。
北陸電力の発表によりますと、発電機内の潤滑油の供給を遮断する弁が完全に閉まらなくなったため、油が外に漏れたということです。
この弁は発電機を稼働させた平成16年から約5年間、一度も交換されておらず、潤滑油に含まれる細かな金属の粉などが摩擦を起して劣化したということです。
定期的な交換が必要との認識がなく、点検計画にも盛り込まれていませんでした。
北陸電力では弁を磨耗が起きにくい構造のものに交換するほか、弁と潤滑油を3年ごとに交換するよう見直しをしたということです。
志賀原子力発電所2号機は、先月中旬に営業運転を再開する予定でしたが、このトラブルで原子炉を停止させていて、今のところ再開のめどはたっていません。
|