押尾容疑者を待つ報道陣＝東京・麻布警察署
４日に麻薬取締法違反（譲渡）の容疑で逮捕状が出た元俳優の押尾学容疑者（３１）に続き、押尾容疑者と一緒にＭＤＭＡを飲み死亡した飲食店従業員・田中香織さん（３０）の現場マンションに駆け付けた元マネジャー、ネット販売業者の知人にも逮捕状を取ったことが５日、明らかになった。警視庁は容体が急変した田中さんを保護しなかった保護責任者遺棄での立件も視野に入れ、死亡の経緯について徹底追及する構えだ。
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ＭＤＭＡを自ら入手し、田中さんに譲り渡した容疑で逮捕状が出た押尾容疑者のほかに、押尾容疑者にＭＤＭＡを譲渡した容疑で知人のネット販売業者が、田中さんの携帯電話を現場マンションの植え込みに捨てて証拠隠滅を図った疑いで元マネジャーに逮捕状が出た。
一方で、逮捕状請求から丸１日たった５日夜も押尾容疑者ら３人の身柄は確保されないまま。複数のテレビなどの報道によると、逮捕状が出た３人のうち１人の所在が不明という。
元マネジャーと知人は田中さんの容体が急変したとの押尾容疑者からの連絡を受け、８月２日夜、死亡現場となったマンションに駆け付けており、通報までの“空白の３時間”を知るキーマン。警視庁捜査一課が３人を一緒に逮捕し、同時に聴取を開始することで、証言を一網打尽に切り崩したい狙いも見え隠れする。
警視庁麻布警察署前には押尾容疑者逮捕の瞬間をとらえようと、数十社の報道陣が殺到。雨の中、押尾容疑者の到着を待ち続けた。署の前には混乱を避けるための交通規制がされるなど、逮捕秒読みの雰囲気となった。
押尾容疑者は１１月に麻薬取締法違反（使用）で懲役１年６月、執行猶予５年の有罪判決を受け、１１月１７日に刑が確定している。