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【格闘技】シュルト 4度目WGP制覇2009年12月6日 紙面から
◇K−1ワールドGP2009 決勝トーナメント▽5日▽横浜アリーナ▽観衆1万7626人 決勝は、K−1の絶対王者セーム・シュルト(36)=オランダ=が、新鋭バダ・ハリ(25)=モロッコ=を圧倒。1回に3度のダウンを奪い、アーネスト・ホーストに並ぶ4度目のWGP制覇を達成。98年のピーター・アーツ以来となる3試合連続1回KO勝利でのWGP制覇だった。1回戦で敗退したジェロム・レ・バンナ(36)=フランス=は、WGPからの撤退を表明、今後はワンマッチ限定でのK−1活動することを示唆した。 バダの猛追を、拳で、そして自慢の長い足で食い止めた。文句の付けようのないシュルトの完勝。「タイトルを奪取できて、うれしい。自分を誇りに思うよ」 圧倒的な強さだった。初戦でバンナをあっさり料理。続く準決勝も、昨年のGP覇者ボンヤスキーを、強烈なストレートで2度のダウンを奪って圧倒した。 05年から07年に、K−1史上初のWGP3連覇を達成したが、王座を失うと、勢いは失速。今年5月にはバダのパンチでKO負けの屈辱も味わった。そのバダを倒して、ホーストと並ぶ4度目のGP制覇だ。 この日、戦った3試合の合計タイムは5分53秒。アーツ以来となる3試合連続1回KO勝利の偉業でもあった。「どこまでいけるか分からないが、これからも一つ一つ積み重ねていくよ」。まだまだ、若いヤツに主役の座を明け渡すつもりはない。 (石川晴信)
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