「公開」された東大千葉演習林に行って・・・

　房総半島の君津市と安房鴨川市にまたがる山にディズニーランド２０個分の大学演習林がある。普段は厳重に立ち入り禁止だが、春、秋の２回、土日にかけて計４日間のみ行われる一般市民への公開に仲間と出かけた。

　とはいっても奥の院の研究棟や宿泊施設のある地域は一切立ち入り禁止で、いわば入り口から２キロほどをお情けで歩かせてやるという趣旨らしい。いったいに国立の大学というのはおおかた権威づけが大好きな連中がたむろしている。広大な演習林を持ちながら、公開された場所を歩いてみるとまったく研究などしている様子が見当たらない。

　その広大な国有林に２９名（うち臨時職員１０名）の教職員が、地元の千葉・君津や鴨川の庶民とはかけ離れた高給をむさぼって、のうのうと森林を月給という「食餌」にしてはびこっている。
　
　公開と言っても自動車道路に沿った場所を歩かせるだけで、肝心の事務棟のある場所や宿泊施設のある地域は一切オフリミットの立ち入り禁止。道路を机で封鎖して「案内所」とうそぶいている。質問しても「内部のことは答えられません」の一辺倒だった。その姿は米軍基地の公開より厳重なのにはあきれ果てた。

　しかも「お弁当広場」というのは川に沿った岩石がごろごろしている場所で、そこにロープが張ってあってこの場所で食事をせよ。という「お上の命令」なのだ。

　いったいこの場所を指定するとき、自分たちで一回でも腰を下ろして茶でもすすってみたことがあったのだろうか。

　写真を見て頂き国立大学のやっている公開という作業の実態がわかってもらえればうれしい。今週の５，６日も最後の公開があるという。是非皆さんの厳しい目で大学演習林の実態を見て欲しい。