道は２日、道議会の一般質問で、2009年度の道税収入が10月末時点で前年度の同時期を246億円下回ったことを明らかにした。企業業績の低迷による法人２税の大幅な落ち込みが主な原因。道は滞納分の差し押さえなど徴税を強化し、道税収入の当初予算計上額（5282億円）の確保を目指すとしている。

　10月末時点での道税収入の実績は3170億円で、前年度の同期に比べて7.2％少ない。軽油引取税は08年度に暫定税率が一時失効した反動で25億円増えたが、景気低迷が大きく響いた。最も落ち込みが大きい法人事業税は前年度を136億円、法人道民税も同30億円下回った。

　ほかにも消費不振で自動車取得税が29億円、地方消費税が13億円少なく、個人道民税も15億円減った。道は「当初予算の確保に予断を許さない」として、差し押さえ品の競売などを強化する。