ニュース USB機器をすこぶる簡単に無線化する「net.USB」とは (2/2)net.USB「ETG-DS/US」でできることUSB機器を容易にLAN機器化することで、コンシューマーPCユーザー用途においては、
などの利用シーンが想像できる。ノートPCは特に、便利な無線LAN接続で利用するユーザーも多いが、すでに所有するドライブを利用する時だけ手元のPC操作で無線接続で利用できるようになると、その利便性はさらに高まる。まずはHDDをネットワークドライブ代わりとするコンテンツの共有や再生、ワイヤレスDVDプレーヤーなどとして応用できるだろう。 このほか、プリンタやテレビチューナー機器の接続も利用ニーズが高そうだ。プリンタの利用はnet.USBクライアントで接続する方法とプリントサーバ機能を使う方法を選択して活用できる。net.USBクライアントを利用すると、インク残量やエラー情報などを取得する双方向通信にも対応するが接続は1台のみ、プリントサーバ機能はnet.USBクライアントを用いず複数台のPCから同時に印刷できるが、双方向通信は非対応となる機能の違いがある。 テレビチューナー機器は、無線LAN接続でUSB接続した場合と同様にデジタル放送の視聴やPCへの録画が可能だ。“テレビチューナー機器はどれでもOK”ではなく「動作検証を随時実施中である」(アイ・オー・データ機器)という現状に若干の注意が必要だが、2009年12月現在、同社製のデジタル3波(地上/BS/110度CS)対応チューナー「GV-MC7/VZ」やUSBスティック型のワンセグチューナー「GV-SC300」「GV-SC400」が動作確認済み機器とされ、miniB-CASカード対応の小型地デジチューナー「GV-MVP/HZ3」「GV-MC7/HZ3」や過去テレビチューナー製品の動作検証も進めているという。 ETG-DS/USは2基のUSB 2.0と1基の1000BAST-T対応有線LAN端子を備え、USBハブの利用で最大15インタフェース分のUSB機器を同時に接続できる。例えばインクジェット複合機は、プリンタ機能とスキャナ機能が個別でPCに認識され、マルチメモリカードリーダーは対応するメモリカード分の3〜5つほど、パーティションを切ったHDDはそのパーティション数分のマスストレージデバイスとして同じくPCに認識される。15“インタフェース分”と示すのはこのためのようで、合計15“台”でないことに注意したい。 USBを無線化する技術には近距離用の無線通信技術“UWB(Ultra Wide Band)”を用いた「Wireless USB」がすでに存在するが、残念ながら一般PCユーザーに広く普及しているとは言いがたい。その点、net.USBは有線/無線LANとUSB 2.0という昨今のPCにはほぼ標準で備わるインタフェースで利用でき、かつ現在所持する機器をそのまま活用して“容易に機能を追加”できるメリットがある。「市場規模としてはニッチかもしれない」と同社は述べるが、応用範囲はかなり広いと思われ、一般PCユーザーが「意外に便利そうだ」と、いろいろな応用方法や利用シーンを思いつく可能性は秘めている。今後の展開と普及に期待したい。 関連記事
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