デリヘル 開業・起業物語 ＝ド・素人発＝

15年前の起業時と大きく異なる点・・・。
募集媒体が【紙】から【WEB】へ進化した事。

以前の会社もBtoCであった関係から、そのへんのコツは若干は了解しているつもり。
また、win95が世に出た時点でWEBサイトを立ち上げた経験からインターネットの
恐さ、凄さ、強靭さも僅かながら学んだつもりではいる。

よって、今回は何をさておいてもWEB構築＆SEO対策を
開業までの作業工程ではプライオリティー1番に持ってきた。

2月上旬：
方々のSOHOサイトにて募集をかけるが、コレといった人材が集まらない。
・・・トホホである。

特にSEOに関しては、ボクでも知っている、
というかネット上で氾濫している知識を振りかざし「SEOとは！」「是非とも！」
という応募者ばかりである。

2月中旬：
SOHO募集サイトから「コレ！コレ！コレ！」という方からの応募が！
しかも一挙に二人もである。
両名ともいわゆる職人さんである。
これから折衝してゆくが、恐らくこの方々のどちらかで決まるであろう。

2月下旬：
デリヘル開業にあたっての風俗届出たるもの
実際どんな事務手続きが必要なのか、ネット検索だけではイマイチ掴みきれない。
所轄署にTELしてみた。
「風俗営業についてお伺いしたいのですが・・・。
「はい、お待ちくさーい」
「♪♪♪＝保留音＝♪♪♪」
「はい、生活ナンテロカンテロ課です」（今でも生活何課か覚えきれない）
「風俗営業、デリバリーヘルスを開業しようと思うんですが、どういった書類が必要です？」
「はい、こちらに全ての書類がありますので、それを漏れなく記入し提出して頂くカタチです」
「その書類これから頂きに上がっても良いですか？」
「はい、ではセットしてお待ちしております」
「有り難うございます、では後程・・・」

流石、日本のお巡りさん！　回りくどくなくて最高！！
実に明瞭で、好感度3ポイントアップ！

2時間後、生活ナンテロカンテロ課にて必要書類を貰う。
同時に注意事項を尋ねる。

・・・なんと！　開業事務所＆女性待機所とする場所は
大家さんの承諾書が必要だと！！　　知らなかった・・・。
全くの不覚である。

既に契約寸前まで行ってる物件があるので急いで不動産屋に出向く。
「書斎として使用するって言っていたんですが、・・・実はデリヘルの事務所件女性待機所なんです」
「あぁー　そいう事なら無理ょ。ウチでは風俗OKの物件なんて扱ってないから」

氷の微笑なら、少しは笑みがあるのであろう。
この担当者は【氷の能面】であった。

ッチ！　何が「開業までの作業工程ではWEB構築＆SEO対策がプライオリティー1番」だよ。
格好付けるな・・・オレ！

本当に一度や二度の社長経験など、糞の役にもたっていない事を思い知らされた瞬間であった。

何れにしても、デリヘルOKの物件を一日も早く手配しなければならない
・・・この日を境に不動産行脚の日々が始まるのであった。


＝では、また＝