岡山放送局

2009年12月5日 19時17分更新

消防防災ヘリ出動2回だけ


けが人の救助や搬送活動などを行うため岡山県がおよそ11億8000万円をかけて導入した「消防防災ヘリコプター」は11月下旬までの1か月間で2回しか出動しなかったことがわかりました。

岡山県は災害時などでのけが人の救助や搬送それに消火活動などに使うためおよそ11億8000万円かけて「消防防災ヘリコプター」を導入しことし10月から本格的な運用を始めました。
県によりますと、運用開始から先月下旬までの1か月間に消防防災ヘリコプターは2回しか出動しなかったということです。

最初の出動は11月4日で備前市の山の中で作業をしていた60代の男性が大けがをしたため岡山市南区の岡南飛行場まで搬送して救急車に引き渡したということです。

また、11月23日には、津山市の山で大けがをした70代の男性を搬送したということです。
県では当初、けが人の搬送や消火活動などで年間120回程度の出動を想定していました。

運用開始から1か月間で、2回の出動にとどまっていることについて県の消防保安課は「ヘリコプター導入の初年度は、認知度が低いため他の県でも出動回数が少なくなる傾向がある。県内の消防へ周知を行って運用を増やしていきたい」と話しています。