自民党の鳩山邦夫元総務相は5日、佐賀市内で開かれた同党佐賀県連の会合で講演し、兄である鳩山由紀夫首相の資金管理団体の収支報告書虚偽記載問題に絡み、同じく実母から政治資金を提供されていたことについて「法律違反も虚偽記載もない」と潔白を強調した。
鳩山氏は自らのキャッチフレーズ「正義をつらぬく白い鳩(はと)」を引き合いに「最近、『灰色の鳩』と言われて頭にきている」と述べた上で「東京地検特捜部の調べで、他の流れ(実母から鳩山氏への資金提供)があったんじゃないかと言われているが、(法律違反があった場合は)自分で責任をとる」と述べた。
鳩山氏は今後の政局にも触れ、「自民党再生だけに努めても意味はない。日本再生に向け新しい旗を立て、(民主党による)今の政治と対決したい」と、新党結成の可能性にあらためて言及した。
=2009/12/06付 西日本新聞朝刊=