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女性の髪から検出されず…譲渡裏付ける状況証拠 MDMA死亡事件

2009.12.6 01:30
押尾学元被告押尾学元被告

 元俳優の押尾学容疑者(31)=麻薬取締法違反(使用)罪で有罪確定=が合成麻薬MDMAを譲渡したとされる事件で、一緒にMDMAを服用した後に死亡した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=の毛髪からMDMA成分が検出されず、MDMAを常用していた可能性が低いことが5日、捜査関係者への取材で分かった。押尾容疑者の毛髪からは検出されており、警視庁捜査1課は押尾容疑者がMDMAを常用し、田中さんにも譲渡したことを裏付ける状況証拠になるとみている。

 捜査1課は、田中さんの携帯電話を捨てた証拠隠滅容疑で元マネジャーと、押尾容疑者にMDMAを渡したネット販売業の友人の男についても逮捕状を取っているが、友人の男の所在が分からないという。このため、捜査1課は3人の所在を確認し容疑が固まり次第、逮捕する方針。

 捜査関係者によると、MDMAを服用した場合、服用から4〜5日間は尿から成分が検出されるといい、使用時期を裏付ける証拠となる。一方、毛髪鑑定は使用時期を特定できないが、常習性を裏付ける材料となるという。

 押尾容疑者の元交際相手らの証言から、以前から押尾容疑者がMDMAを使っていた疑いがあることが、捜査1課の調べで判明。田中さんのカバンなどの持ち物からもMDMA成分は検出されなかった。

 捜査1課では、田中さんが死亡した経緯についても引き続き捜査を進める。

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押尾学元被告
押尾容疑者と同じ部屋にいて遺体で見つかった女性の遺影
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