水中に潜む脅威:住血吸虫症


 住血吸虫の幼虫は水中を泳いでいて、人の皮膚に侵入して感染する.この虫は腸やぼうこうの血管の中で成長して産卵するが、この卵が血管をふさぐので肝硬変(かんこうへん)や腎・ぼうこうの障害が起こる.住血吸虫は貝の中で育つことを発見したのが宮入教授(九州大学の衛生学教授)であり、その功績は大きい.世界中には2億人の感染者がいて、水浴をしたり、水中で耕作をする人にとって避けがたい大きな障害である.


住血吸虫症のため腹水を生じた患者

死亡した患者の硬変を起こした肝



世界の住血吸虫症

次へ進む
前へ戻る
「寄生虫病」コーナーに戻る
会場案内に戻る