出産と年齢

産婦人科学会では35歳以上の初めての妊婦さんを高齢出産と言っている。最近新しく聞くのは、雅子様の出産。愛子様を産んだのは37歳の時。女性も男性と変わらず仕事に打ち込めるようになってきた。晩婚化もあり年々出産の高齢化が叫ばれている。高齢出産は色んな意味でリスク・不妊の問題としても大きいとされているが、医療技術も発達しているから出産を考える年齢の幅も広がり選択肢も増える。おのおののライフスタイルがあるし考え方もある。しかし果たしてどうなのだろうか?医療は発達し高齢出産者も多くなってきている。だからといって出産に対するリスクや不妊に対しての問題はなくなるのだろうか?赤ちゃんの鍵を握っているのは私たち女性。高齢出産にもメリットはある。すべてが否定的には考えられない。だからこそしっかりと事実と向き合い、自分らしい納得した妊娠を迎えてほしい。色んな意味で妊娠と年齢に関して考えてみたいと思います。御意見御感想体験談も募集しております。

出産年齢
みんなのアンケートによる出産年齢
H13年の厚生省のデータによる出産年齢(5段階級)
高齢出産のリスク
高齢出産は35歳からといわれています。出産には年齢に関わらず常に何らかのリスクととなりあわせです。ただ、年齢によってそのリスクの発生率が上がってくるという現実はあります。ここでは一般的にいわれているデータをもとに理解していきたいと思います。

【リスクの発生率の割合】

ダウン症(ダウン症は染色体の異常によるものです)

25歳〜 1040人に1人
30歳〜 700人に1人
35歳〜 295人に1人
40歳〜 86人に1人

流産率

25歳〜 12.2%
30歳〜 13.3%
35歳〜 20.5%
40歳〜 22.6%

妊娠中毒症

20歳〜 11%
35歳〜 14〜18%
45歳〜 29%




加齢に伴ってリスク率が高くなっているのが分かります。先にも述べたように、高齢出産だから必ず起こりえるという事ではありませんが、
このような結果があるのは事実です。ほかに

・帝王切開になりやすい
・分娩時の合併症など起こりやすい

などと言った意見があります。

また生理があるうちは妊娠の可能性があるといわれていますが、卵子の数には限りがあります。そして年齢とともに卵子自身も老化し受精しにくくなったり、着床しにくくなったりします。妊娠しにくくなってきます

高齢出産のメリット

デメリットもあればメリットもあります。
医療技術も発達し、年齢に対する健康状態もよくなってきているそうです。
高齢出産ならではのゆとりのあるお産が出来たなどの声が聞こえるそうです。
出生前検査
障害児であるかどうかを事前に調べる方、出生前検査(羊水検査)があります。日本では35歳以上など高齢出産の特別な場合にのみ行われる検査です。おもにダウン症・無脳症・2分脊椎などの情報が得られます。より確立を高めるため血液検査(トリプルマーカースクリーニング)が合わせて行われます。

クーちゃんママの考えとしては出生前検査は十分医師の説明を受けてください。安易な考えの病院では受けてほしくありません。この検査は確立を調べるための検査です。ダウン症・無脳症・2分脊椎になる確立が高いと診断されたときお腹の中での治療は出来ません。妊婦さんの選択は「産むか・おろすか」です。そこの説明がないまま、簡単に検査を受けると後々苦しむのは私たち自身です。ただ高齢出産で、無脳症・2分脊椎などの先天異常異常の可能性があり出産するとなった場合は出産直後の治療が必要になってきます。設備・治療の行える医師のいる病院での出産が事前に準備できるので、この点では出生前検診はメリットです。
出生前検査を受けたいと考えている方よく考えて受けてほしいと思います。クーちゃんママの意見なので何かありましたらメールにてお返事ください。

クーちゃんママとしては、20代で流産を経験したので、もし選択できる現状なら、若いうちに産んだほうがいいと思います。できるなら流産の確率が少しでも減らせるのならと思っています。
また、産みたいと思ったときにすぐできるともかないません。今、不妊治療している方は10人に1人といわれています。その中でももう少し若い時期に真剣に考えていれば・・・といった声も聞こえてきます。治療に時間を要する場合があります。卵子が元気なうちにといったタイムリミットも出てきます。仕事などの関係でどうしても「子供は後で・・」と考えている方がいればそれはそれでいい事だと思いますが、是非一度産婦人科の定期検診に行って、自分の体の調子を見てもらってください。妊娠しにくい体質なら体質改善を、今のうちからしておくのも人生のプランの一つだと思います。後から後悔しないようとクーちゃんママは切に思います。皆さんにとって後悔のないように。