広島放送局

2009年12月5日 19時11分更新

核兵器廃絶国際シンポジウム


核兵器の廃絶について国の内外の専門家が話し合うシンポジウムが広島市で開かれ、日本が核廃絶に向けて主導的な役割を果たすべきだという意見が相次ぎました。

このシンポジウムは、広島市立大学の広島平和研究所などが開いたもので、会場の広島市中区の広島国際会議場には、300人以上の市民が集まりました。
はじめに広島市の秋葉市長があいさつし、来年5月に開かれるNPT・核拡散防止条約の再検討会議で、2020年までの核兵器廃絶を目標に掲げた「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の採択を目指していることを紹介した上で「市民の声こそ世界を変える原動力となる」と述べ、広島市の取り組みに協力を求めました。
このあと基調講演が行われ、アメリカの研究機関「グローバル・セキュリティー・インスティテュート」のジョナサン・グラノフ所長は「日本には核廃絶に向けたプロセスをリードする理由も能力も十分備わっている。
アメリカと同盟関係にある日本が声を上げるのが最も効果的だ」と述べました。
また、討論した他の専門家の間からも、日本政府や被爆地・広島の取り組みに期待する意見が相次ぎました。