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鳩山邦夫氏にも母が資金 3年で3億円超

2009年12月3日3時36分

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 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金の原資に首相の実母の資金が含まれていた問題で、首相の実弟の鳩山邦夫・元総務相側にも実母から多額の資金が拠出されていたことが、関係者の話でわかった。鳩山家の資産管理会社「六幸商会」の管理資金の一部とみられる。拠出は3年ほど前から年1億円前後のペースで続き、総額では3億円を超えるという。

 鳩山家の周辺関係者によると、邦夫氏側にまとまった資金が必要になると電話で連絡を取り合い、実母が六幸商会側に指示して預金を現金化。側近が邦夫氏側の事務所に運んでいた、という。

 別の鳩山家周辺関係者は「(実母は兄弟に)必ず同じ額をあげていた」と話しており、邦夫氏側への拠出額がさらに膨らむ可能性もある。首相については、政治資金規正法違反(虚偽記載など)の容疑で告発を受けた東京地検特捜部の調べで、実母側から2004〜08年の5年間に毎月1500万円、年1億8千万円、計9億円が拠出されていたことが明らかになっている。特捜部は、首相については嫌疑不十分で不起訴処分とする方向で検討している。

 六幸商会は、国内最大のタイヤメーカー「ブリヂストン」の創業者の長女で大株主でもある首相の実母をはじめ、首相や邦夫氏ら鳩山家の親族の株式や預金などの資産を管理している。

 一般個人の資金管理団体への寄付の上限額は150万円。首相と邦夫氏のいずれの資金管理団体についても、この上限の額を超える分の寄付に関する記載はない。首相側は、実母からの資金提供について「貸付金」として扱っていたと説明している。

 邦夫氏は2日夜、東京都内で、報道陣に対して「(実母からの資金については)報道で知った。寝耳に水の話だ。私は見たことも触ったことも報告を受けたこともない」と釈明した。

 その上で「受け取っていたのであれば、贈与税はきちんと支払う」と述べ、今後調査をして対応を検討する方針を示した。

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