まるでたばこ並みの感覚 学校のトイレで大麻吸う高校生
2009年12月05日10時12分 / 提供:産経新聞
薬物汚染は一体どこまで広がるのか−。自宅の学習机に乾燥大麻を隠し持っていたとして、大阪府南部の府立高校に通う3年の男子生徒(18)と2年の男子生徒(17)が大麻取締法違反(所持)の疑いで大阪府警に逮捕された。2人は、高校の校舎内で大麻のようなものを吸っていたところを教員に見つかり、自宅から見つかった大麻について「吸うために持っていた。自分のものに間違いない」と容疑を認めている。2人は「好奇心があった」と話しており、捜査関係者らは「学舎に持ち込むことの抵抗感があまりにも希薄。まるでたばこ並みの感覚だ」と危機感を強めている。(伊豆丸亮、池田祥子)
■トイレにパイプを持った生徒
「校内のトイレで生徒が大麻を吸っているようだ」
11月11日午後4時ごろ、府警泉南署に同校から通報が寄せられた。
事の発端はこうだ。2時間目の授業が終わった同日午前11時ごろ、男性教員が北側校舎2階の男子トイレ前を通りかかると、中に人の気配がした。不審に思いながら、ドアを開くと3年生と2年生の男子生徒の姿があった。しかし、北側校舎2階には1年生の教室と空き教室など、2人とあまり関係がない教室だけしかなかった。
「なにしとるんや」
教員は2人に声をかけた。一番手前の個室トイレ前に立っていた3年生は、教員を見ると無言で脇をすり抜けて走り去ったが、2年生は見慣れないパイプを手に、じっとしていた。教員が残った2年生に事情を聴いたが、「何もしていない」と繰り返すばかりだった。このため、別室に連れて行き、改めて話を聞こうとしたところ、2年生が持っていたはずのパイプが消えていた。
教員らは、校舎内を懸命に探して回った。すると、1階にある生徒用のげた箱からパイプが見つかった。「別の生徒が使っていたげた箱だったので、発見には時間がかかった。見張りの先生が交代するすきに捨てたのではないか」と同校校長は説明する。相次ぐ不審な行動に、すでに授業を受けていた3年生も呼び出して事情を聴いたが、2人とも「知らない。何もしていない」と答えた。
パイプはガラスや陶器のような質感をしており、底が浅い形状で、最大長さ約8センチ。中には灰がわずかに残っていたという。校長は「初めて見る形で、何のために使うのか分からなかったが、たばこではないだろうと思った」と振り返る。
同校は府教育委員会と相談し、府警泉南署に通報。同署が12日午前0時ごろに2人の自室を捜索したところ、それぞれの机の中から微量の乾燥大麻が入った小型のポリ袋数袋を発見。13日午後に2人を逮捕した。
■大麻への抵抗感が低下?
「過去に遅刻や喫煙などで指導を受けたことがあるものの、明るくて友人も多く、校内でも目立つ存在。成績もまずまずで、3年生は大学への進学を希望していたと聞く」(学校関係者)
「取り調べにも素直に応じるし、薬物に手をつけるような生徒には見えない」(捜査関係者)
2人の生徒を知る関係者らは、口々に“普通の少年”との印象を語る。
大阪府警によると、府内での未成年者の違法薬物による検挙者は増加傾向にある。特に大麻取締法違反の検挙者の増加は顕著で、10月末現在で27人と、平成元年の年間検挙者数とすでに並んでおり、平成元年以降では最悪のペースとなっている。未成年者はたばこや酒と同じレベルで薬物に興味を持ちやすいうえ、近年は大麻を含む違法薬物の入手が容易なことが原因とみられるという。
別の捜査関係者は「自宅の机に隠して学校に持ち込むなんて、昔の学生のたばこ並みのやり方だ。大麻への抵抗感が驚くほど低すぎる。危険性は比較にならないのに」と、広がる大麻汚染に嘆息する。
■教育委員会も危機感
2人の男子生徒の逮捕を受けて、記者会見した校長は「最近、大麻汚染が問題になり、生徒たちにも注意してきた。こういう結果になったことは誠に申し訳ない」と肩を落とした。相次ぐ芸能人や有名人の違法薬物事件などが相次ぎ、同校でも折に触れて危険性を指導してきたが、学校生活への大麻の“侵食”は防げなかった。校長は「なぜこのような事件が起きたのか。今後考えていきたい」と狼狽(ろうばい)した様子で答えるのが精いっぱいだった。
大阪府教委の中西正人教育長は定例会見で、「ショッキングな出来事で重く受け止めている。現実を直視し、生徒への指導をより強めていく必要があると考えている」と語った。
大阪の府立高校生をめぐっては、乾燥大麻を隠し持っていたとして、男子生徒が大麻取締法違反(所持)容疑で京都府警に逮捕されたことが今年3月にも発覚した。事件を受け、府教委は府立高校の校長らを招集した緊急の校長会で、警察官による薬物に関する講義を実施。全校集会を開き、薬物の使用禁止の徹底や薬物乱用防止教室の開催など、指導強化を要請した経緯がある。
それだけに、今回の男子高校生2人の逮捕について、中西教育長は苦渋の表情で「前回の事件を受けて校長会で注意喚起はしたのだが…」と声を落とし、「即効性のある対策として何ができるかといわれると非常に難しい」と本音をもらした。
薬物汚染に危機感を強める府教委。「生ぬるいと思われるかもしれないが、現時点では授業や薬物乱用防止教室で薬物が与える影響や恐ろしさを教えていく以外にはない」。府教委の担当者の言葉が印象的だった。
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