Home 記事一覧
2009/12/04 12:16 KST
原子力技術開発開始から50年、初のプラント輸出へ


【ソウル4日聯合ニュース】教育科学技術部は4日、韓国原子力研究院と大宇建設による企業連合が、ヨルダンの研究用原子炉建設の国際競争入札で最優先交渉権を落札したと明らかにした。間もなく契約に向けた交渉手続きに入る。

 この事業はヨルダン初の原子炉建設となる。同国は原子力発電導入に先立つインフラ構築として、研究・教育用原子炉の建設プロジェクトを進めている。原子力関連の人材教育訓練、放射性同位元素生産、中性子化学研究などに活用される熱出力5000キロワット級開放水槽型の多目的原子炉や同位元素生産施設の建設(2014年まで)が、その中核をなす。

 韓国は1959年に米国の支援を受け原子力技術開発を開始。それから50年で、原子力輸出国への道を開いた。原子力研究院企業連合は、研究炉建設の経験に乏しい上に、研究炉を含め原子力システムの海外輸出経験が皆無と、競争国に比べかなり不利な要因があったにもかかわらず、多目的研究炉「ハナロ」の独自設計・建設・運営で培った経験と高い技術力が強みになったと分析した。

 最終落札者に決まれば、世界研究炉市場の主要供給者という立場を確保できるものと期待がかかる。また、国家原子力ブランドの認知度が画期的に高まるとともに、原子力技術の海外進出にもエンジンがかかり、大型商用原発の進出基盤も整う見通しだ。

japanese@yna.co.kr