岡田克也外相は5日午前、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を巡り、那覇市のホテルで伊波洋一・宜野湾市長と約30分会談した。外相の沖縄訪問は11月中旬に続き2度目。外相が周辺住民の負担軽減のため早期に結論を出す必要性を強調したのに対し、市長は普天間飛行場のグアム移転を主張した。
会談で外相は「このままでは普天間の危険がなくならない」と、早期に結論を出さなければ普天間飛行場の移設そのものがなくなり、基地が固定化される恐れがあるとの認識を示した。
これに対し市長は、「辺野古移転は納得できない」と語り、グアムへの移転を主張し、議論は平行線をたどった。【野口武則】
毎日新聞 2009年12月5日 11時18分