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小松基地でF15着陸失敗 滑走路閉鎖

2009年12月05日

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着陸時に事故を起こし、滑走路から撤去される空自小松基地のF15=小松空港滑走路

 航空自衛隊小松基地所属のF15戦闘機1機が4日正午前、着陸に失敗して滑走路で立ち往生し、機体撤去まで約4時間にわたって小松空港と共用している滑走路が閉鎖された。この事故で、同空港発着の計10便が欠航や遅延となり、多くの人の足が乱れた。

 空自隊員らによる消火と散乱した機体破片の回収作業の後、約4時間後に事故機はクレーンで撤去され、滑走路の使用も再開された。

 この影響で、午後0時10分着予定の日本航空1275便が羽田空港に引き返したため、折り返し便を含めて2便が欠航。このほか、国内線計5便、出発直前だった正午発のソウル便と上海からの往復便の国際線3便が遅延した。欠航、遅延は計10便で、約1870人に影響が出た。

 午後0時25分発の羽田便に乗る予定だった会社員岡本卓也さん(34)は「午後7時に函館で会議があるので急ぎたいんですが、もう間に合いそうにありませんね。まさかの事態に驚いてます」と困惑した様子だった。

 父親の法事で札幌に向かう主婦坂下紀代子さん(52)は午後3時の新千歳行きの便に乗る予定だった。「来る前に空港に電話して『現場で対応します』と言われたんですが、なかなか出発しませんね。いろいろな知人に会う約束もあったので、予定を変更しなくては」と話していた。

 事故を受けて、小松市の和田慎司市長と共産党県委員会が同日、小松基地に対し、原因究明の徹底を申し入れた。

 谷本正憲知事も県議会の本会議終了後、報道陣の質問に「県民の皆様が不安を抱かれたのは事実で、遺憾だと言わざるを得ない。一刻も早く原因を究明して、抜本的な対策を県民に示してほしい」と述べ、再発防止を求めていく考えを示した。

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