宮内庁は4日午後、陵墓参考地として管理している奈良市のコナベ古墳の発掘調査の現場を、日本考古学協会など考古学や歴史学の16の学会に所属する研究者ら約40人に公開した。同日午前には報道陣にも公開している。
同古墳は古墳時代中期(5世紀)の前方後円墳で、全長約200メートル。今回の発掘は、墳丘を取り巻く周濠の水による墳丘のすその浸食を防ぐ護岸工事に先立つもので、墳丘のすその18カ所に調査区を設定して行っている。
これまでに奈良市教育委員会の発掘調査で外堤から埴輪(はにわ)などが出土している。研究者らは今回、目視で調査した。(14:10)