2009年12月4日 10時54分 更新:12月4日 12時6分
4日午前3時20分ごろ、東京都練馬区の西武新宿線上石神井駅構内にある信号機を制御する電源にトラブルがあり、一部区間で約2時間にわたり踏切が閉まったままになった。この影響で同線は西武新宿-田無間で上下線とも始発から運転を見合わせた。午前10時過ぎに上下線で運転を再開したが、16万8000人に影響が出た。
通勤、通学客らは並行して走る西武池袋線やJR中央線などの駅に向かうバスに乗り込むため長い列をつくるなど混雑した。
西武鉄道によると、井荻-武蔵関間にある信号がすべて赤のままになり、約20カ所の踏切が閉じたままになった。このため午前4時35分上石神井発西武新宿行き上り始発から約5時間半にわたって運転を見合わせた。同社は田無-本川越間で折り返し運転をしたほか、バスやJRなどで振り替え輸送をした。
復旧に手間取った理由について、同社は「電源にかかわる装置を取り寄せて交換したために時間がかかった」と説明している。
一方、踏切は作業員が手動で上げ、午前5時20分ごろまでには通行人や車の通行に支障はなくなった。【佐々木洋】