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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ ハングルは悩ましい

2009.12.5 03:00
このニュースのトピックス外信コラム

 日本人客が多数、犠牲になった釜山の観光室内射撃場の看板には日本語で「ガナダラ射撃場」と書いてあった。韓国では近年、日本語への拒否感がほとんどなくなり、日本語の看板が目立つ。それほど反日感情が後退しているということだ。日本料理店のささやかな日本語看板にマスコミ挙げて非難の合唱が出たころが、今や懐かしい(?)。

 ところで事件現場が日本のテレビでしきりに写し出されたため、日本の読者などから「あのガナダラは何の意味か?」とかなり問い合わせがあった。あれは表音文字である韓国のハングル文字のABCにあたるもので、日本語でいえば「いろは」というわけです。

 日本でも「いろは食堂」とか「いろは寿司」といった店の名前があるように、韓国でもこの「ガナダラ」を使った店名や商標がよくあるのだ。

 しかし、日本語で「ガナダラ」となると、どこかひっかかる。昔から韓国語を学んできた日本人にとっては「カナダラ」だったからだ。「カ」にあたるハングル音を濁らせるかどうかだが、韓国政府は先年、ハングル音のローマ字表記を改めた際、濁音にした。KよりGがいいというのだ。

 その結果、英語では、キムポ(金浦)空港はギムポ空港に、プサン(釜山)市はブサン市となった。しかし、これだとキムチはギムチ、人名のキム(金)さんはギムさんのはずだが、現実はそうはなっていない。ハングルの悩ましいところだ。(黒田勝弘)

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