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2009年12月4日(金) 19:15 |
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讃岐国府、発掘調査始まる
今から1200年ほど前、香川県の行政の中心であった「讃岐国府」の正確な場所は未だわかっていません。 香川県はボランティアの調査員、ミステリーハンターととともに調査をしてきましたが、ようやく一つの場所を特定、4日から発掘調査が始まりました。
発掘作業が始まったのは坂出市府中町です。 讃岐国府は奈良時代から平安時代にかけて設置された行政機関で、現在の県庁のような役目をしていましたが、その正確な場所は未だに分かっていません。 今回、この場所を特定した一つの鍵は、菅原道真の漢詩でした。 道真は当時、国司として讃岐国府に派遣されていて、彼の漢詩に「国府の近くに開法寺という寺があった」と詠まれているのです。 香川県は30年前に府中町周辺で発掘調査を行いましたが、讃岐国府を示すものは見つかりませんでした。 香川県は今年6月から「讃岐国府ミステリーハンター」と名づけたボランティア調査員31人とともに、聞き取り調査を始めました。 ミステリーハンターたちは、専門家とともにセイドウやクラマエなど、かつて呼ばれていた地名を発見し、讃岐国府の中心とみられる地点を絞込み、発掘場所を決めたのです。 中心であればなにか証拠が見つかるはず、というわけです。 ミステリーハンターたちはこれから1ヵ月半、発掘調査を行い、讃岐国府の謎の解明に挑みます。
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