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2009年12月4日(金) 19:15 |
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2例目の裁判員裁判で実刑判決
岡山で2例目となる裁判員裁判の判決公判が開かれ、被告の男に対し懲役5年の実刑判決が言い渡されました。 裁判員裁判で、裁判はどのように変わったのか。岡山県で開かれた2回の裁判員裁判を振り返ります。
岡山で2例目となる裁判員裁判で判決を受けたのは、倉敷市の大下剛広被告。 倉敷市のたばこ販売店で現金とタバコを盗んだ上、取り押さえようとした経営者の指に噛み付いたとして、強盗致傷などの罪に問われていました。 判決公判で岡山地裁の高山光明裁判長は、起訴内容は出された証拠により認めることが出来るとしながらも、被告人の暴行は偶発的なものであるとして、懲役5年の実刑判決を言い渡し、「この判決は、3人の裁判官と6人の裁判員が出した結果です」と述べました。 岡山県で開かれた2回の裁判員裁判では、これまでと違い分かりやすい言葉やモニターを使って説明などが行われ、裁判員のほとんどが話の内容は分かりやすかったとしています。 しかし、2回の裁判員裁判では、裁判官と裁判員が罪の重さなどについて話し合う評議が、どのように進められたかなどは明らかにされていません。 また、今回の2例目では、公判直前に1人の裁判員が解任されましたが、その解任理由は明かされておらず、市民にとって本当に「開かれた裁判」と言えるのか、疑問も残りました。 裁判員裁判はまだまだ始まったばかりです。 今後、裁判員裁判が続いて行く中で、裁判所、弁護士、検察がそれぞれの課題を改善し、裁判が市民にとってより開かれたものになっていくことが必要ではないかと感じました。
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