鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、偽装献金の原資となった鳩山首相本人や実母からの資金、支援者からの献金など現金を金融機関などに預けず、元公設第1秘書が一括管理していたことが4日、関係者の話で分かった。数千万円の現金が保管されていたこともあり、首相個人と懇話会の資金を区別しないなど、ずさんな資金管理が常態化していたとみられる。
東京地検特捜部は来週以降、首相からの上申書の提出など一連の捜査結果を踏まえ、最終的な刑事処分を決定。早ければ今月中旬に、元公設秘書を政治資金規正法違反罪で在宅起訴とするほか、鳩山首相本人については虚偽記載に関与した形跡がなく、不起訴とする方針とみられる。
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