岡田外相が沖縄再訪問　「普天間」年内決着断念を伝達

　岡田克也外相は５日午前、米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の伊波洋一市長と那覇市内で会談した。４日に開いた日米閣僚級作業グループの内容を説明し、同飛行場移設問題の年内決着を断念する意向を伝えた。

　外相は４日夜に沖縄入り。同県訪問は先月１５、１６両日に続き２度目となる。首長らから意見を聞く一方、社民党が連立離脱をちらつかせて県外、国外移設を主張したことに配慮し、問題解決を先送りした鳩山由紀夫首相の判断に理解を求める。

　県の経済界、連合沖縄幹部、地元報道機関の幹部ととも意見交換し、米軍再編に関する日米合意が実現すれば返還されるキャンプ瑞慶覧（宜野湾市など）を視察する。午後は普天間飛行場移設先のキャンプ・シュワブ沿岸部がある名護市で住民との対話集会に出席。キャンプ・ハンセン（金武町など）を訪れ、同町の儀武剛町長と会談する。