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W杯抽選会場が一時騒然!外国人記者「爆弾持っている」

 サッカーのW杯南アフリカ大会の抽選会場で4日、爆弾騒ぎが起こった。抽選会場となったケープタウンの国際会議センター内にあるメディア・センターで、爆弾を持っていると脅迫した外国人記者が南アフリカの警察当局に逮捕された。記者の国籍は不明。警察当局によると、逮捕された記者はバッグの中に爆発物があると主張し、バッグを落として現場から逃走しようとしたという。爆発物の探知犬や処理班が出動する騒ぎとなり、抽選会場への報道陣入場口が約1時間封鎖された。

 爆弾騒ぎは抽選会が開始される6時間前に発生した。取材許可を受けていた男性の外国人ジャーナリストが、抽選会場となっていたケープタウン国際会議センター内に併設されたメディア・センターの入り口でセキュリティー・チェックを受ける際、「オレは爆弾を持っている」と話した。その後、カバンを落とし逃走しようとした。男はそのまま警察に身柄を拘束された。カバンの中にはカメラが入っていただけで爆弾はなかった。

 だが、この騒動を受け、会場には爆弾処理班が駆け付け、メディア・センターの入り口は完全に封鎖された。殺到する報道陣はメディア・センターの外側で待機するように命じられ、約100人の警官と約20台のパトカーが取り囲むなど一時騒然となった。

 南ア警察当局のビシュゥー・ナイドゥ広報官は「脅しだけだったが、これが初めてではない。(ケープタウン)空港でも1件起こっていた」と、この日だけで爆弾騒ぎが連発していたことを明らかにした。また取り調べ中のこの男に関しては、「この国(南ア)の法律で、厳しい処分を受ける。禁固刑になるだろう」と説明した。

 この爆弾騒ぎで会場のセキュリティー・レベルが一気に強化された。そのため抽選会後にメディア・センター内で日本報道陣の取材を受ける予定だった日本代表の岡田武史監督(53)は、宿泊するホテルに対応場所を変更することを余儀なくされた。治安面での問題を指摘されている南アだが、大会前のビッグイベントで早くも大きな不安を露呈した。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年12月05日 ]

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