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なるほど!書評

このコーナーでは、思わず「なるほど!」と声が出てしまうようなユニークな意見が書き込まれた書評をご紹介します。

“良泉”さんの『戦後日本、中野重治という良心』の書評
「一人ひとりの兵士は決して軍国主義の悪が理解できない“バカ者”ではなかった。戦争に反対することもできず犬死した“おろか者”でもなかった」
兵士と国家はイコールでは結ばれない。

“反形而上学者”さんの『1Q84 BOOK2』の書評
「これは最近気づいたことなのだが、村上春樹の文章は雑誌などに掲載されていう広告の、コピーライターによるやや長めの文章に極めてスタイルが似ているということだ」
糸井重里さんと仕事をされたこともありますからコピーへの関心は深いでしょうね。

“碑文谷 次郎”さんの『けい子ちゃんのゆかた』の書評
「「守宮」のようにへばりついているものが消えてなくなることは本当はありえないことを、著者が一番よく知りぬいていたのではあるまいか。しかし、それ故に、それらを切り捨て、否定し、捨象したところに敢えて著者は立ち続け、一貫して「平穏な家庭」「美しい家族」を描き続けた」
「平穏な家庭」「美しい家族」。カギ括弧つきなのです。

“yuki-chi”さんの『坂の上の雲 2』の書評
「この当時の人々の健気なほどの「猿まね」が、
かつてどの国にも支配されたことのない日本の歴史を作り、
現在の確固とした平和な日本の姿の礎となるのである」
「西欧化」には保守の精神があった。

“ぜのぱす”さんの『ニッポン硬貨の謎』の書評
「外国作品を翻訳で読む時に起こり得る間違いもそこには含有されており、そこが、また、『翻訳』するに当たって、注を多用し、最新の注意を『訳者』が払っていると云う形にも繋がり、二重三重のパロディになっていると云うのは、穿ち過ぎだろうか?」
『訳者』が聞いたら喜びますよ。

“takeyang”さんの『豆本づくりのいろは 』の書評
「最近、装丁も内容も素晴らしいのに、すぐに壊れてしまいそうな豆本を時々見かけます。「壊れない豆本を」という精神が広がるといいです」
確かに、豆本には美しさとともに頑丈さも求めたいです。

“銀の皿”さんの『世界がわかる理系の名著』の書評
「科学の著作のことであるから、書かれて何百年もたてば内容が間違っていることも当然ある。しかし、「あの時代に、あのような考えを提出した」ということの重大さは変わらない」
同感です。

“コーチャン”さんの『「南京事件」日本人48人の証言』の書評
「これだけの多くの人の誰一人として見たことがないと言っている事件の存在を信じろということは、今の私にはとうていできない」
第三者を交えた大規模な再調査はできないものでしょうか。

“佐伯洋一”さんの『民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由』の書評
「ふつう経済政策といえるものは、数値目標が必須であるが、民主党にはこれがほぼない。というか、一切明示はしていない。なぜかというと、おそらく財源をすべて国民へのばらまき所得移転に使わざるを得ないので、初めから諦めている可能性が強い」
もし本当なら大変。

“ふるふる”さんの『藤巻健史の「金融情報」はこう読め!』の書評
「リスクを取らないほうがいいと言っていると収益も上がらす、そのため倒産リスクという一番大きなリスクが生じてしまう」
うーん、判断が難しいところ。

“鈴木啓太”さんの『質的研究の実践と評価のためのサブストラクション』の書評
「質的研究では、あらかじめ想定される結果というものが存在しない。これは、質的研究の特徴でもあり、逆に誤解を生みやすいことである」
このことを留意して研究に向かうべき。

“塩津計”さんの『中学受験SAPIXの授業』の書評
「中学受験とは、ある意味、罪な制度である。何が罪かといえば、受験するためにはサピックス等の進学塾に通うことが必須となっているからだ」
高校受験、大学受験とは違います。

“真愛”さんの『わたしの病院、犬がくるの』の書評
「わたしが出来れば避けたいと思う場面だったのにそれはとても優しく穏やかでした」
感動しました。

“wildcat”さんの『ダヤン、わちふぃーるどへ』の書評
「現実世界でちょっと変わり者でいることは、なかなか大変なことですが、
物語世界では、間違いなく、そういったタイプが主人公なのです」
世の中に変わり者でない人はいない、ということを、物語はそれとなく教えてくれているのではないでしょうか。

“玉手箱”さんの『ばいきんバイバイ! 』の書評
「「きもちの悪いわらい声で」や「いじわるそうに小さい声で」などの演出ノートが読む部分の下部にありますので、絵本の読み聞かせが苦手な人でも、これは上手に読めます」
適切な配慮です。

“紅葉雪”さんの『神々の午睡』の書評
「この『組み合わせ』というのは何とも不思議で、本文のストーリーは非常に面白く、イラストはイラストで大変素敵なのに、組み合わされると雰囲気が壊れることが」
あるある!

“オレンジマリー”さんの『調味料を使うのがおもしろくなる本』の書評
「海外旅行先で目にした調味料、実はそういった過程で作られたのか~、とかそういった歴史が刻まれているのかという知識があれば、旅の刺激も増えるというもの。地元の人々がどういう風に使っているのかを知らないと、滑稽に映るものだから豆知識として予め知っておくと良いかもしれない」
調味料は食文化の肝。

(販売部:辻和人)


戦後日本、中野重治という良心 ★★★★★
良泉/中野重治と日本共産党
中野重治は、評価の大きく分かれる作家である。反戦平和思想の文学者としての大きな評価を得ている反面、その生き方、すなわち戦中の転向表明や戦後の日本共産党再入党などの一貫性の欠如を思わせる経歴に疑問を投げかけるものもいる。価値観が両極化し、思想の対立が生命的危機や冒涜につながった戦前・戦中の知識人の生き方について、評価することは私にはできない。ただ、中野重治が発した言葉の端々から、彼の思いを自分なりに

1Q84 BOOK2 ★★★★★
反形而上学者/村上春樹の文章が持つ、謎の魅力を分析する。
この村上春樹久しぶりの長編小説も、日本ばかりでなく隣国の韓国でも100万部の達しようとしているほど売れているという。なぜこれほどまでに国や言語を越えて村上春樹は支持されているのだろうか・・・。本書の内容についての書評は、みなさんとても良いものを書かれているので、私は別の角度から村上春樹が売れる理由を考えてみたい。私は村上春樹をずっと読み続けているが、必ずしも彼の著作が全て好きというわけではない。私

けい子ちゃんのゆかた ★★★★★
碑文谷 次郎/敢えてユートピアの中へ・・・
「夫には秘めごとがあった。」の一節がある庄野潤三の初期短編『舞踏』は、「同じ課に勤めている十九の少女と恋をしている。役所が退けてから、こっそりと二人で映画を見に行ったり、夕暮れの市外を散歩したりしていた。」と続く。「家庭の危機というものは、台所の天窓にへばりついている守宮(ヤモリ)のようなものだ。」という書き出しの一行の音調が最後まで消えることのない、中年夫婦の哀しい格闘を活写する名編であった。そ

坂の上の雲 2 ★★★★★
yuki-chi/列強の陰謀が渦巻く時代の中で・・
19世紀。帝国主義時代。地球は列強の陰謀と戦争の舞台でしかなかった。20年前に産声をあげたばかりの小さな「明治日本」は、列強を一挙に真似て、一挙に追いこしてしまえと突っ走っていた。そうしなければ列強の餌食になる。弱肉強食。植民地という屈辱から逃れるため。己の過去をかなぐり捨てたようなすさまじいばかりの西洋化には、日本国の存亡が賭けられていた。「猿まね」と西洋人に笑われた。「己の風俗を捨てた」と清国

ニッポン硬貨の謎 ★★★★★
ぜのぱす/一冊で3度美味しい!
もう15年以上前になるが、推理作家の若竹七海が大学生の時にアルバイト先で体験した「五十円玉二十枚の謎」に対する解答を一般読者(そのうちの何人かは後にプロ作家となっている)やプロ作家が小説の形で競作したアンソロジーを読んだことがある(現在文庫化されているようである)。北村薫の『ニッポン硬貨の謎』は、この「五十円玉二十枚の謎」が、モチーフのひとつとなっており、その謎に対する北村薫なりの解答が小説の骨子

豆本づくりのいろは ★★★★★
takeyang/豆本
赤井都さんの豆本がぎゅっと詰まった、充実の一冊。表紙は、落ち着いた木のぬくもり。そこに、豆本とそれを作るための道具たちの姿。落ち着いた佇まいの、でもわくわくさせるいい顔の本です。作り方や、ちょっとしたコツ、道具、紙の目のこと、そして豆本の写真を、本の中に収められるだけ収めた、サービス精神満点な内容。これは、豆本をこれから作りたいという初心者さんから、いま豆本を作っている作家さん、作りはしないけれど

世界がわかる理系の名著 ★★★
銀の皿/原著を齧ってみるきっかけに。
「書いたのはこんな人」「こんなことが書いてある」「その後、世界はどう変わったか」「エピソード」「科学者の教訓」「さわりピックアップ」。ニュートン、ダーウィン、アインシュタインなどの、全部で14の著作について上記のような項目に分けて書かれている。「・・こんな人」は、なかなかよくできた人物の紹介であると思う。2,3ページに、ポイントが要領よくまとまっている。「さわり・・」は原著からほんの数行ずつ、1~

「南京事件」日本人48人の証言 ★★★★★
コーチャン/生き証人による貴重な証言
日中戦争のさなかの1937年12月、南京が日本軍に占領される。そのとき陸軍の軍人らが市内で大量の中国市民を暴行し、虐殺したとされているいわゆる「南京事件」。その50年後の1987年に出版された本書は、このような事件が本当にあったかどうかを、当時南京に滞在し、市内の様子を目撃した人たちに尋ね、その証言をつづったものである。証言者は48人。37人は筆者が直接会って話を聞き、11人は書簡や電話を通じて証

民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由 ★★★★★
佐伯洋一/現在の大不況は民主党のせいだ
民主党には経済政策がない。本書の要諦はそれである。これは全くの真実である。ふつう経済政策といえるものは、数値目標が必須であるが、民主党にはこれがほぼない。というか、一切明示はしていない。なぜかというと、おそらく財源をすべて国民へのばらまき所得移転に使わざるを得ないので、初めから諦めている可能性が強い。さて、著者はなかなかの見識を持った人物で、ブログも人気であり、とくに韓国経済の破綻について非常に鋭

藤巻健史の「金融情報」はこう読め! ★★★
ふるふる/財政破綻時に利益を得る方法
経済、特に金融に関する誤解についていろいろと書かれているのが前の3分の2くらいの部分。特に印象に残ったのは、リスクを取らないことのリスクについてのところだ。アメリカの銀行(半分証券会社のようなものか)は日常的にトレーディングで大きな収益を得ている。その代わりにリーマンのように破綻してしまうところも出てくる。しかし、金融危機後、いち早く巨大な利益を上げてきている。リスクを取らないほうがいいと言ってい

質的研究の実践と評価のためのサブストラクション ★★★★★
鈴木啓太/質的研究者の羅針盤!
質的研究では、あらかじめ想定される結果というものが存在しない。これは、質的研究の特徴でもあり、逆に誤解を生みやすいことである。その誤解を解くために必要なものとは何だろうか。それが、この本で示されている、論理的一貫性、理論的パーステクティブという軸である。それはそのまま、質的研究者自身の羅針盤でもある。本書で示されている、質的研究のためのサブストラクション・ワークシートは、研究方法および基盤としてい

中学受験SAPIXの授業 ★★★★
塩津計/サピックスという塾
中学受験とは、ある意味、罪な制度である。何が罪かといえば、受験するためにはサピックス等の進学塾に通うことが必須となっているからだ。なぜ必須かというと、中学受験は小学校で習う内容を遥かに超えた内容が試されるものとなっており(一説では中学二年生までの学習範囲が出題されると言われる)、それに立ち向かうには塾に頼らざるをえない仕組みになっているからだ。進学塾の進度は速い。メインと成る算数では、なぜか方程式

わたしの病院、犬がくるの ★★★★★
真愛/溢れる笑顔。
セラピー犬はテレビで何度か見て関心はありましたが、正直この本を読むには抵抗を感じました。それはとある病院の小児病棟でのお話だからです。病気と闘う子どもを「写真」という切り取った形で目にするには胸が痛むと思ったから。でもページをめくる度それは間違いだったと気付かされました。モノクロの写真に写される子ども達は時に痛々しい治療の様子もありますが他はこぼれそうな程の笑顔が圧倒的でした。変わらぬ病院の中、子

ダヤン、わちふぃーるどへ ★★★★★
wildcat/天然主人公の魅力
ダヤンと出会ったのは、ほんの2ヶ月前のこと。左右で眺めている場所が違う大きな目は、斜視の私にとっては印象的な、親近感が沸くまなざしでした。黄金比率のきれいな姿ではなくて、若干アンバランスなところにこそ魅力を感じたのです。物語には、いろいろなタイプがあり、言葉が紡がれるとともに、その物語の世界観が作り上げられていくタイプの作品もあれば、すでに、舞台と主人公がいて、物語があとから生まれてくるタイプの作

ばいきんバイバイ! ★★★★★
玉手箱/風邪・インフルエンザの季節にお薦め
幼稚園などで使われる安全教育用の紙芝居のようですが、ちょうど、3歳の息子に教えたい内容だったので、購入しました。生まれて初めての紙芝居に興奮していたのですが、読み終えた後には、「もうこのお話、怖いからやめて!」と言う程、息子は怖がり、安全教育は大成功でした。「きもちの悪いわらい声で」や「いじわるそうに小さい声で」などの演出ノートが読む部分の下部にありますので、絵本の読み聞かせが苦手な人でも、これは

神々の午睡 ★★★★★
紅葉雪/大らかで、もしかしたら人間以上に人間らしい神々の物語。本文が表紙に負けてません。
日本神話やギリシャ・ローマ神話、そして北欧神話の神々は、大らかでのびのびとしていて、またどこか抜けている(失礼!)ところもあったりと、人間以上に人間らしい姿で描かれているのではないだろうか。まさに『生き生きとした』、という言葉がぴったりくる。この「神々の午睡」も同様。神話をモチーフにしたというだけあって、やはり大らかでのびのびとした神々を描いている。20××年。石窟から見つかった大量の羊皮紙。それ

調味料を使うのがおもしろくなる本 ★★★★★
オレンジマリー/調味料の隠されたチカラ。
世界にはそれぞれ、その国特有の調味料がある。日本を代表する調味料は、味噌、醤油、みりん、山葵、七味唐辛子などなど。それらも、どこかの国の調味料をヒントに生まれていたり、いろんな調味料の背景や歴史までもが記載されている。本書を読み終えて、色々な調味料の定番を超えた使い方を吸収できるし、機会あれば是非、試してみたいレシピも面白いと思った。まず、我が家の冷蔵庫に長い事眠っている甜麺醤やコチュジャン。一体


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