グローブトロッター顛末記
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長年愛用してきたグローブトロッターのミニトローリーですが、実は長らく修理に出ておりつい先日イギリスから戻ってきたのです。これがまた色々と「オランダ（＆イギリス）らしい」顛末だったのでご紹介します。
要所要所で写真を撮るのをスッカリ忘れていたので、今回はイラストを多用致します。
そもそも壊れたのは３〜４ヶ月前。出張でのフライトで預けたら、バゲッジドロップから出てきた時には持ち手の柄がバッキリ折れていたのです。
オランダで直すにはどうすればいいか？ネットで調べてみると、オランダで唯一のグローブトロッター正規代理店はRomeyn Tailorというちょっとトラッドな衣料品店である事がわかりました。早速持ち込みます。
このスーツケースのキャスター部は旧タイプで、持ち手の形がレトロで味わい深いのですが、機能的には現行タイプの方が優秀だそうなので、この際付け替えてもらう事にしました。修理はトロッターのイギリス本社で行うとの事でした。
そして約１ヶ月が経過。待てど暮らせど連絡がないのでRomeyn Tailorに電話してみると「あれ？電話しなかったっけ？もう戻ってきてるよ」との事。早速取りに行きました。
現行タイプのキャスターが取付けられ、見た目イイ感じ。早速次の旅行で使いました。
ところがこれがまるでダメ！平坦な道を引いて歩いてるだけなのに、スーツケースが右に左にやじろべえのように振れるのです。あげくにはシーソーのようにギッタンバッコンスーツケース下端の左右が地面にぶつかるようになり、なんとケースの角につけられた革パッチが擦り切れだしたではありませんか（T□T）
どういう事かと言うと、車輪の幅が持ち手の幅より狭いのです。
これではネコ車のように一輪の台車を引いてるようなものです。ネットで同タイプのスーツケースの写真を探して比較してみると、どれも車輪の取付け幅は持ち手の幅より広いではありませんか！旧タイプのキャスターは持ち手と車輪が一体化してスーツケースに外付けされたタイプなのに対し、現行タイプは車輪をスーツケース下部に穴を開けて取付ける仕様である事から起こったミスでしょう。とは言えトロッターめ、適当な仕事をしやがったな！
オランダに戻って直ちにRomeyn Tailorに再持ち込みです。トロッター側の非を明らかにする為に、ネットで拾ってきた「正しい車輪位置の写真」やその他状況証拠をレターにまとめて一緒に渡しました。
そして約１ヶ月が経過。待てど暮らせど連絡がないのでRomeyn Tailorに電話してみると「あれ？電話しなかったっけ？トロッターから連絡があったよ」との事。グローブトロッター本社は全面的に非を認めており、３つのオプションから好きなのを選んで欲しいと申し出られました。
１）既に取付けられた車輪に加え、新たな車輪を外側に追加する
２）スーツケースの蓋以外の部分を新品と交換する ３）同タイプの新品をスペシャル価格で買う
うーん、長年使って愛着もあるけど、見た目のキレイさを考えるとここはやっぱりオプション２かな。
という訳で、オプション２で行く事をグローブトロッターに伝えてもらう事にしました。無論修理費や運賃は全てグローブトロッター負担です。
そして約１ヶ月が経過。待てど暮らせど連絡がないのでRomeyn Tailorに電話してみると「あれ？電話しなかったっけ？もう戻ってきてるよ」との事。早速取りに行きました。
．．．これってオプション１．．．ですよね．．．（-_-）
正常に使えるようになったし長年使ってきたスーツケース本体はそのままだし、まあ別にいいんですけど．．．というかもはや再度クレームをつける気力も失せました（＾-＾;）
という訳で、私のグローブトロッターは世界に２つとない（とも言い切れなそうなですが．．．）４輪駆動タイプになりました！これで一目で私のスーツケースだと見分けがつきますね（＾▽＾、v）
それにしても、こうして書いてると改めて実にヨーロッパらしいエピソードだなあ、と感じてしまいました．．．
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いくら完璧な説明をしてもこういう間違いを平気でするのは、実にヨーロッパらしいですね。慣れておられるでしょうけど、あまり愉快ではないですよね。。。
私なら要求通りに出来るまで頑張りそうですけど、Kepetaさんはお優しいですね♪
2008/12/7(日) 午前 10:31
さすが！の対応ですね、、、
会社でこんな対応を間違ってしてしまったらと考えると
おそろし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い(＞＜。
世界で唯一のグローブトロッター☆
持っている方をお見かけしたらお声掛けします(＾＾;
2008/12/7(日) 午前 11:02
さすがに世界のグローブトロッターはやることがおおらかで好きです^^お使いになるKepetaさんも実におおらかでさすがです！
2008/12/7(日) 午前 11:29
あ〜、まるでイタリアのメーカーとやり取りをしている自分を彷彿させるストーリーです。。。
ランエボもWRXも云わばメーカー純正改造車♪
速そうなバックになりましたね！（爆）
2008/12/7(日) 午後 0:00 [ にっくなっく夫 ]
おおー！kepetaスペシャルモデル！！マクラーレンの昔のF1車みたい！
経緯は思わず笑ってしまいました。
似たような対応をされた経験は無きにしもあらじですので、そのあたりは突っ込まないでおくことにします。
2008/12/7(日) 午後 3:27 [ idesituki ]
なんか、どこから突っ込んでいいのかわかりません（笑）
１回も電話連絡をしない「あれ？」が口癖のRomeyn Tailor。
絶対、お世話になりたくねえ（＾∀＾；）
それにしても、左右の車輪の間隔が違うのがちょっと気になります。
でも、だからこその“世界に１つ”仕様ですもんね？？（笑）
2008/12/7(日) 午後 7:41
もう一度クレームをつけたなら、間違いなく世界で唯一の物になったでしょうにｗ
品質にうるさい日本代表として頑張って欲しかったですｗ
2008/12/7(日) 午後 8:07
う〜ん、ユーロ安もドル安もむべなるかな。円独歩高もやむなし、というお話ですね。でも、そうならそうで日本株ぐらい早く戻してもらいたい!!!
2008/12/7(日) 午後 9:14 [ ｇｅｏｍｉｙｏ ]
これは珍しいトロッターですね（笑）。選択肢を提示された意味が無いですね。その対応にはさすがの一言です。
わたしのトロッターも角当て部分はもっとひどくガリガリに削れちゃってますよ。
2008/12/7(日) 午後 10:13 [ husky346xp ]
凄い顛末ですね。
あれ？電話しなかったっけ？というのは、よくありそうな話ですが
最後の4輪スペシャルには、驚きました。
良い悪いは微妙ですが、世界に1台しかないグローブトロッターとなったことは、間違えないですね。σ(^_^;)
2008/12/8(月) 午前 8:04 [ Leipzinger ]
グローブトロッターの４駆、はじめて見ました☆☆
日本の素晴らしさを実感させるエピゾードですね。。。むやはり修理は日本から出すに限りますか？？？
2008/12/8(月) 午後 1:03
こういう手があるんですね。４輪になれば、バランスも良くなりますね。
2008/12/8(月) 午後 10:29
silverさんほど海外店とのやり取りの経験が豊富なら、この感覚はよくお判りですよね（＾-＾;）もうひとクレームかまそうかとも思ったんですが、Romeyn Tailorのスタッフがオランダの店舗スタッフにしては珍しく英語があまりわからない人だったので、ちょっともう面倒になっちゃったんです．．．
2008/12/10(水) 午前 7:51
りんさん、この件に関してはオランダ側がアホなのかイギリス側がアホなのか、もうよくわかりません（＾-＾;）日本では緻密なサービスが当たり前なのですが、オランダに暮らして日々こういう事態に直面してると、だんだん「まあいいか」が多くなってくるんですよねえ．．．
2008/12/10(水) 午前 7:52
もんぜんまちさん、おおらかというか抜けてるというか（＾-＾;）誠意は十分感じるんですが、詰めが甘いというか脇が甘いというか．．．でも「これはネタになる！」と思ってしまった時点で私の負けです（＾o＾;）
2008/12/10(水) 午前 7:54
にっくなっく夫さん、イタリアとのやり取りは更に大変そうですねえ．．．イタリアはじめ南欧の方々は、とりあえず相手を喜ばそうとしてできない事でもOKOK言ってしまい、結局できなかった場合は「ベストは尽くした！」という思考回路だそうです（＾-＾;）ちなみに今回のケースはただ単に仕事がアバウトなだけだと思います．．．
2008/12/10(水) 午前 7:56
idesitukiさん、にっくなっく夫さんもご指摘のように、一応メーカー純正改造仕様になりました（＾-＾;）海外との交渉はこういう事態が起きやすいですよね。仕事でだったら最後まで容赦しないんですが、なんかもう今回は「まあいいや」という気持ちの方が強くなってしまいました（＾o＾;）
2008/12/10(水) 午前 7:57
６７さん、まだこういう事態には直面してないですか？（＾-＾;）
左右の車輪位置の違い、よく気づかれましたね。ちなみに最初に取付けられた内側の車輪二つですが、外側の車輪が付いた今では宙に浮いてカラ回りする状態です．．．
Romeyn Tailor、Utrechtsestrasseにありますので是非一度チェックしてみて下さい（＾o＾;）
2008/12/10(水) 午前 8:01
なゆたさん、オランダで暮らしてるうちに良くも悪くも物事への許容範囲がオランダ化してしまったようです（＾o＾;）日本の品質管理やサービスの水準を外国に求めても絶対に無理なので、ここは「いいネタを仕入れた」事に満足しておく事にします．．．
2008/12/10(水) 午前 8:03
geomiyoさん、幸い今回の件ではハンドル交換以降は全てグローブトロッターが費用負担してるので、金銭的損失は実質ゼロなのが不幸中の幸いと言えそうです（＾-＾;）イギリスの職人ってドイツに次いで「職人気質」が強いイメージでしたが、これを見る限り結構テキトーな連中ですね．．．
2008/12/10(水) 午前 8:06
ハスキー三四郎さん、お陰様で世にも珍しい？トロッターのオーナーになりましたよ（＾o＾;）角当てが一度の旅行で完全に擦り切れてケース本体が見えるまでになったのは驚きました。その反面、それほどの摩擦を受けてもケ−ス本体は摩耗しなかったのはさすがですね（＾-＾;）
2008/12/10(水) 午前 8:08
Leipzingerさん、やや微妙ですが実に珍しいトロッターを持つ事になれました（＾-＾;）しかし内側の二輪は今では宙に浮いてる状態なので、四輪の効果は今のところ発揮できていません（＾o＾;）店頭で四輪になってるのを見た瞬間「ダメだこいつら」と思いましたよ．．．
2008/12/10(水) 午前 8:10
おばQさん、機会があればこういう修理は日本から出すべきだったでしょうね．．．しかしまあ面白いモノが手に入ったのでまあ良しとしましょう（＾-＾;）
ちなみに日本でトロッターと言えば青山のバルカナイズですが、あそこのスタッフの対応には本気で頭に来た事があるので二度と持ち込みたくないですねえ。
2008/12/10(水) 午前 8:12
ムーミンさん、「こういう手」といっても決して積極的に選択した訳ではないですから（＾o＾;）四輪になったメリットは今のところ特にないです．．．が、正常に引けるようになったのでまあ結果オーライとしておきましょう。
2008/12/10(水) 午前 8:14
海外の方をお付き合いしていますと、日本が如何に真面目で正直で良心的かわかります。
ヨーロッパでもアメリカでも、何かトラブルがあると、大抵はまず一言目が、「It is not my fault!」と主張してきますから。
まあ、いい加減なところもいい面はあるんですけど。
2008/12/11(木) 午後 5:06 [ mityuera ]
ｽｺﾞｲエピソードですね！
メリットとしては、４輪になったことで加重が分散され、車輪の摩耗が遅いんじゃないでしょうか。あとは、歩道の継ぎ目とかで本体が底付きしちゃう可能性が大幅に減ったんではないでしょうか。
（ﾁﾅﾐﾆ、昔F-1であったフロント４輪は、ﾏｸﾗｰﾚﾝではなくてタイレルでしたので、一応お知らせまで…。）
2008/12/12(金) 午前 0:40
↑あれ、覚え違いをしていた？
2008/12/12(金) 午前 7:12 [ idesituki ]
mityueraさん、海外と取引していると何らかのカルチャーギャップには必ず直面しますよね（＾-＾;）その度に日本人の仕事への責任感の強さと正確さを改めて実感します。その分海外とは比較にならないほどのストレス社会ではありますが．．．適度にいい加減、というのが理想なんでしょうね。
2008/12/13(土) 午前 2:32
S.A.さん、Romeyn Tailorとグローブトロッターのトンチンカンぶりにはもはや腹も立ちません（＾o＾;）４輪駆動化でネタ的には充分なので、機能的に何らかのメリットがあれば儲けモノです（＾▽＾;）
2008/12/13(土) 午前 2:34
idesitukiさん、どちらであれF-1に詳しくない私ですので．．．（＾▽＾;）
2008/12/13(土) 午前 2:35
2度あることは3度と言いますが、この対応は怒りを通り越して笑えてしまいますね！遊び半分、交換依頼をしてみたいところですが、皆さんのコメントをみていると、儲けものっていう気もしますねぇ＾＾；
新品じゃないけど、愛着ある本体が戻ってきたということに感謝、という感じでしょうか（笑）
2008/12/13(土) 午後 10:37
テキトーな対応だなぁ。。。（´∀｀;）
まぁ世界に1つのトランクになったと喜ぶ事にしましょう（ｗ
ちなみにF1の4輪フロントはティレル（当時はタイレルと読んでいた）P34ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%83%BBP34
2008/12/14(日) 午後 9:37
山葵さん、この一件に関しては」長年使ってきたトランク本体を活かせたからまあ良し」としたいところです（＾-＾;）何から何まで予想を超える展開でしたが、結果オーライとしておきましょう。
2008/12/17(水) 午前 1:21
どーむさん、対応に誠意はあるんですが、やる事がこうまでトンチンカンなのはさすが外国ですよねえ（＾-＾;）「頼んだのはこれじゃない！」ともうひとクレーム付けたら聞き入れられる雰囲気でしたが、ネタ的においしいかなあと妙な納得をしてしまいました．．．
2008/12/17(水) 午前 1:22