この2008年に、生誕30周年を迎える『スペースインベーター』。この名作をリリースしたメーカーであるタイトーの現在の社長・和田洋一氏と、その生みの親であるクリエイター・西角友宏氏のメモリアル対談が実現した。

 当時は学生で現役プレーヤーだった和田氏と、本作をほぼ一人で開発した西角氏、ともに現在のゲーム業界を代表する2人の、インベーダーに対する想いとは?

株式会社ドリームス
代表取締役
西角友宏
1944年大阪生まれ。1969年にタイトーへ入社し、テレビゲームの黎明期においていち早くマイクロコンピューターへの可能性を見出し、78年に『スペースインベーター』を開発した。現在は自ら立ち上げた開発会社ドリームスで、ゲームの開発に携わっている

株式会社タイトー
代表取締役社長
和田洋一
1959年愛知県生まれ。2006年にスクウェア・エニックスの子会社となったタイトーの社長に就任。東京大学在学時代に喫茶店に入り浸って、『スペースインベーター』をはじめとする一連のテレビゲームを仲間とともにプレイしていたという経験も

本家の『スペースインベーター』を探して、喫茶店を巡り歩いた

――和田さんは大学の在学中に『スペースインベーター』を遊んでいたそうですね。

和田氏:学生時代の仲間はみんなやってましたね。喫茶店に行くととにかくインベーダーがたくさん置いてあるんですが、それがタイトー製品だけじゃないんですよ(笑)。実際に遊んでみるとやっぱり本家がいちばん操作性もよくて、置いてある店を探したほどです。当時は「インベーダーハウス」という、インベーダーしか置いてない喫茶店を改造したような安易なゲームセンターがたくさんあって、夜中まで遊んでましたね。