2009年11月01日

劇場版『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(ネタバレ)

c73caa0d.jpg334766_001 11/1は映画の日!久々にくまじろうママと高の原の映画館にe席リザーブしていってきました!劇場版『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を観に!予想通り満員御礼でした!客層は老若男女入り乱れていますが、それぞれの思いがあって映画館に!マイケルに会いに来ているのだろうと想像します。いろいろと複雑な思いがあって、見るべきかどうか映画館へ足を運ぶまで悩んだのですが、見て良かった!が正直な感想です。それを証明する様にマイケル・ジャクソン関連のグッズ売り場に人だかりができて、ポスターやTシャツなどがしっかり売れていたこと。映像には人々をそう駆り立てるに十分な力があったことは確かです。以下ネタバレとなります。
 ドキュメンタリー映画というと映像が細切れにつぎはぎされてとりとめのないものになっているのではと心配しましたが、1曲1曲を大事に紹介してくれていたのが一番うれしかったです。リハの個人撮影なのでフルでない部分も他の映像とつないで1曲を大切に完成させていました。その結果もちろん衣装が変わったりしますが、両方を並べて見せたりして嬉しい工夫がイッパイです。
私はというと音が良かったもので、最初思わず音に身を任せて目を閉じてしまったうというもったいない状態になりかけたのですが、中盤から映像や大きな仕掛けを駆使したステージにリハーサルとはいえ目が釘付けになりますから〜。
 最初は、厳しいオーディションを勝ち残ってきた選ばれしダンサーたちによる意気込みメッセージ(マイケルが亡くなってから撮られたかな?というほど涙ぐんでいるもの多々で幕開け。『マイケル・ジャクソン! THIS IS IT』もはや泣かす気満々か!?この監督は!とちょっとおもったのですが、その後、華麗なる本当のオープニング。
334766_002 ステージ上にて、リーハーサル中のマイケル登場。この後は基本的に曲のフル・パフォーマンス&スタッフと会話の繰り返しになっていきます。1曲目の"Wanna Be Startin' Somethin'"では2種類の映像のうち片方がとても画質が荒かったので、この先が少し心配になったのですが、特に気になったのは最初の1曲だけでした。
 次にバンドメンバーとの"Jam"、"They Don't Care About Us"と続いて"Human Nature"のラストは感涙ものです。 "Why, Why, Does He Do Me That Way? I Like Livin' This Way"のラインが心から出ている言葉という感じで涙が滲みました。。。
 字幕についてですが、湯川さんの名前が出ていますが。。。でも、マイケルが歌っている間の歌詞には字幕はありません?彼のダンス・パフォーマンスが1曲1曲の歌詞をキャプチャーしているとも言えるので、万人向けとしては出来れば和訳がほしいと思いました。でもコアなファンな方にとっては不要でしょうne?むしろダンスの足先が見えない!って感じで?意見が分かれるところだと思います。
 続く"Smooth Criminal"では、白黒映画(1940〜50年代)を代表するハリウッド俳優ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが登場!?マイケルがNYのギャングの銃撃戦!しているように合成された白黒映画風PVと、その撮影風景。とても素晴らしいできで、本当に久々にマイケルってカックイイ!と感じることが出来た瞬間でした。
 続いてちょっとセクシーな"The Way You Make Me Feel"では、マイケルが腰に手を当てて一緒に踊るダンサーMekia Coxに、ファンは大変に嫉妬?!。と思っていたのですが、いいえ! マイコーストイックなプロフェッショナルなのです!「私にはないけどne?!」って??
 次に"Shake Your Body (Down To The Ground)"でノッた後には、バックコーラスのJudith Hillと"I Just Can't Stop Loving You"の熱唱デュエット。ステージには2人だけなので、客席から観ていたダンサーたちがヒューヒュー!と冷やかすと、「どうしてそんなことするの・・・」と照れるでもなく大真面目なマイコー(笑)
 そしておそらく今回ケニー・オルテガ監督が一番やりたかったのではないかと思われる"Thriller"(スリラー)の最新版!!「3Dだ!」と断言していましたが、このことだったのです!マイケルはチュッパチャップスを舐めながら、特殊メイクでゾンビに扮するダンサーたちの動きをモニター越しにいいね!素晴らしい!と気に入った模様でした。旧作に比べて舞台もメイクもCGも格段の進歩があり、見ていて感嘆の言葉が漏れます!Liveでは会場の通路の後ろから幽霊の人形が舞う予定だった様です。ゾンビとの踊りもLiveでは再現される予定だったnome!!ただ、出来上がった映像そのものは十分に見せてくれなかったのが残念ですが。。。
334766_003 続く"Beat It"では個人的に最高潮!!これまでも歌の合間にマイケル的表現が周りのみんなに通じない場面を流していたのですが、それでもみんなに合わせて丁寧に説明するのですが、この部分だけは決定的で、マイケルが床に寝そべって地団駄踏んだり、いきなり子供みたいに足をバタバタさせたりした後に、「あれは(自分が着ているハズの)ジャケットに火がついているんだよ!」とか、一生懸命に小声で説明していて、しかもそれを周りの人間がそのイメージに付いていけないスタッフ。。。まさに天才的!それでもそれを埋めるディレクターとのやり取りや根気強い練習で作り上げて行く様子も素晴らしい!彼は天才で練習や打ち合わせも無しでLiveをするなんて嘘っぱちです。そこには多くの人の多くの人に観て貰って、より良いものをより多くの人に楽しんでもらいたいという確かな信念がありました。タシカニ!!
 その他にも、キーボード担当とのリハで「“ベッドから出て起きなきゃいけないんだけどなぁ〜”って感じ(の弾き方をして欲しい)」とか、「まだ自分の耳が馴染んでないからだと思うけど、もう少しボリュームを下げて〜自分の声が聞こえない」とか、「僕は喉をこの環境に合わせようとしているだけだよ。」とか天才アーティストならではの長嶋さん的?表現がなんとも面白く素晴らしい!天才には勝てません!(当たり前か?)
 掛け合うギタリストは女性でした。金髪が風に吹かれて絵になりすぎるカワイコちゃん!ビジュアル系ギタリストのOrianthi!間違いなく素晴らしい!流石世界から選りすぐりをエントリーしただけの事はあります!思いっきりロックンロール!ロック!してました。吹き上げる風の中でマイケルに「最高音!」と指示されて演奏する姿は必見です。
 結局のところサントラ『This Is It』とセットリストは同じだったように思います。ただエンドロールで使われた曲は28曲もあった様で、サントラの約16曲と表記された分と差がありました?それは合間のちょっとした曲も加えられてのことかと??全部は把握できませんでしたから〜あれアレ?と思いました。リハやインタビューやメイキング映像等の特典?部分にも小さく流れていたのでしょう?聞き逃し(チェックヌケ?)ました。。。
 ラストは未発表曲だった"This Is It"〜ここでは一部ですが歌詞の翻訳がでました。クレジットやら色々出てさらに目頭が。。。背景の黒いエンディングになると退室する人々がいました。。。でも、帰らないで!!最後まで帰らないで下さいne!秘密のオマケがありますyo!(女の子に地球が。。。銀ピかが光るマイケルの足が。。。)
41lRU8TEeBL__SS500_ マイケルのダンスのキレや声は多少は衰えているのかもしれませんが、全く素人の私たちには分かりません!でも、これまでは超人にしか見えなかった彼の素顔というか人間味が出ていて非常に良かったと思います。あとマイケルのワードロープがポパイのTシャツとか、クリスチャン・オーディジェー&エド・ハーディのスエットだったり、そういう他のところも見ていて楽しめますので、何回観ても新しい発見が有ると思うので、もう一度見に行きたい気持ちにさせます。
 ダンサーもさすがに世界中から超一流が集まっているだけあって、肉体の動作がすごすぎです。エグザエルやアユのバックなんか”へ”ですne〜これがTOP of TOPか!と感心します。その見応えもスゴイですyo!しかし、MJの今回のことを一番悲しんでいるのも彼らでしょう。。。MJとの一緒の舞台!一緒のJobをLifeの最終目標としていたはずだから。。。舞台装置もCG(PV?)や曲にあわせて、火柱がステージをチェイサーしたり、トースターで人がライダージャンプしたり、センターのスロープが持ち上がってブルドーザーがと飛び出してMJを引きそうになったり、クレーンで唄ったりします。マイケルの登場シーンもパワースーツの様なロボットのパーツが開いて中から飛び出します。これは日本のアニメの影響かna?
 CGやメイクや衣装やスタッフや装置や設備や舞台も超一流だが、なによりそれをFansの為に結晶させる努力を惜しまない姿に感動です!プロは自分の為に仕事はしない!天才は、凡夫が描けない世界を画いて魅せてくれる!
 この映画を観て本当に悔しく思います!映画では、拍手も!スタンディングして一緒に踊ることも!アンコールを叫ぶ事も!拳を突き上げて一緒に歌う事も!できません!立つことも歌うことも踊ることも許されない〜これだけの映像をじっと座って静かに見続けるのは、あまりにも拷問が過ぎます!考えようによっては、幻のツアー”THIS IS IT”に、たかが2,000円弱で参加できるとも言えるので、これほどオトクな映画はないが、立てない歌えない踊れないの三重苦のストレスとも戦わないといけないのがこの映像作品の特徴です。それを差し引いたとしても、音楽ファンなら、必ず見ておきたい作品でしょう。これを観ないで全ての音楽は語れません〜語って欲しくありません!資格もありますまい!
 もしも日本公演があり京セラドームに来てくれたなら間違いなくLive参戦です!今年は、ユーミンに1万円!サイモンとガーファンクルに1.3万円!拓郎に3万円!をチケット(オークション)代に掛けましたがMJなら5万でも払います。いいえ!この内容なら払えます!お金の問題ではありませんが、マイケルと同じ時代に生まれて、出会えて、彼の才能に触れられて、凡夫な私たちに神様からのギフトを魅せてくれた事に感謝です。
 彼の様な天才は、そのギフトと交換に悪魔に命を売ったかの様に、先に先にと行ってしまわれます。そのギフトの何たるかも知らない、私たち凡夫どもが現世に残って残った惰眠(駄夢)を貪ってしまっています。でもムダに永らえてもさらなる天才が私たちにこれ以上のギフトをめぐんでくれるかどうかは分かりませんga。。。それでも残された私たちが彼を忘れる事はありません。。。
 久しぶりに映画館で涙!そしてもう一度観たいと思わせた映画?でした。DVDが発売が待たれます。その為に前言を翻して頑固に買わなかったブルーレイや地デジ大型液晶TVも買いましょう!多くの民(国民)には至宝(宝箱)!そしてこの手の仕事を志している人にはバイブルとなる作品です!!!
 ありがとうマイケル〜Thank You!MICHAEL JACKSON!

☆セットリスト〜マイケルが映画で歌ったもの
01. Wanna Be Startin' Somethin'
02. Jam
03. They Don't Care About Us
04. Human Nature
05. Smooth Criminal
06. The Way You Make Me Feel
07. Shake Your Body
08. I Just Can't Stop Loving You
09. Thriller
10. Beat It
11. Black Or White
12. Earth Song
13. Billie Jean
14. Man In The Mirror
(エンディング)
ED1. This Is It
ED2. Heal The World

★ セットリスト〜 映画『ディス・イズ・イット』で流れた全曲
01. “Wanna Be Startin’ Somethin’”
02. “Speechless”  〜”Wanna Be Startin’ Somethin’”
03. “Bad” 〜 (”Mind Is The Magic)?
04. “Smooth Criminal” (Dancers audition)
05. “Don’t Stop ’til You Get Enough”〜”Smooth Criminal”
06. “Jam” (including “Another Part Of Me”)
07. “2Bad”
08. “They Don’t Care About Us”
09. “HIStory”
10. “Human Nature”
11. “Put The Blame On Mame (Rita Hayworth) (From 1946 Movie “Gilda”)
12. “Smooth Criminal”
13. “The Way You Make Me Feel”
14. Motown Medley: (13)-(15)”I Want You Back”
15. “The Love You Save”
16. “I’ll Be There”
17. “Shake Your Body (Down to the Ground)”
18. “I Just Can’t Stop Loving You” (with Judith Hill)
19. “Thriller”
20. “Threatened”
21. “Who Is It”
22. “Beat It”
23. “Black or White”
24. “Earth Song”
25. “Billie Jean”
26. “Man in the Mirror”
End roll
“This Is It”
“Heal The World”
“Human Nature”




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