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みやきち日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-12-03-Thu

ミニスカートが作られた目的は、誘惑じゃなくて税金対策

産経新聞に曾野綾子氏が書いたコラムが話題を読んでいるようです。全文は強姦するのが男の性なら去勢するのが自己責任でしょ - フランチェス子の日記で読めますので、未読の方はまずそちらをどうぞ。

あたしがこのコラムで気になったのは以下のくだりです。

ヨーロッパ在住の日本人が驚いているのは、日本の女子校が、どうして制服にあんな短いスカート丈を許すのか、ということである。あれでは男たちに手を出してください、といわんばかりですね、と彼らは言う。

太ももの線丸出しの服を着て性犯罪に遭ったと言うのは、女性の側にも責任がある、と言うべきだろう。なぜならその服装は、結果を期待しているからだ。

それ、根底から間違ってますよ曾野綾子さん。

ミニスカートは1950年代に英国でマリー・クワントによって発明されました。クワントがミニスカートを作った目的は男性の誘惑ではなく、

  • 税金対策(当時の英国では丈が短ければ『子供服』扱いで税金が安くなった)
  • 活動的な女性用のスカートとして

だそうです。実際、ミニスカートの流行のせいで、英国ではスカート関連の税制を変えざるを得なくなったとのこと。

そのような経緯で作り出された物に、

  • 「男たちに手を出してください、といわんばかり」
  • 「その服装は、結果を期待している」

という意味づけを後から行ったのは、いったい誰?

そしてその意味づけを疑うどころか、尻馬に乗って性犯罪被害者叩きをしているのは、いったい誰?

……というところに目を向けるべきだと思うんですよ、この問題は。

とか言ったところで、「あんなに短い丈の服が誘惑用でないはずがない!! 税金対策だなんてタテマエだ!!」とか言って騒ぐ人が出てくるだけでしょうけどね。「性的魅力をアピールする」ということと、「性暴力をふるってほしいと期待する」ということとはまったくの別物ですよとだけ、ここでは言っておきます。