4日午前11時55分ごろ、石川県の航空自衛隊小松基地に着陸したF15戦闘機の主脚にトラブルが発生し、滑走路で立ち往生した。機体の胴体を滑走路に接触させ出火。共用の小松空港は消火活動などのため約4時間、滑走路が閉鎖された。操縦士近山省吾3等空佐(40)にけがはなかった。
空自によると、戦闘機の前輪は出ていたが、2本の主脚が機体に折り畳まれていたという。戦闘機は着陸時、管制官や地上にいる別の操縦士が主脚が作動しているか確認する。着陸前に操縦士からも管制官に異常を訴える連絡はなく、主脚がロックされないまま着陸したのか、主脚が出なかったのか、空自が詳しく調べている。
F15戦闘機をめぐっては先月末から部品の落下が相次ぎ、飛行を見合わせ、12月から一部で再開したばかり。空自は機体の一斉点検のため緊急発進(スクランブル)など実任務を除き、すべての飛行を当面中止する。
外薗健一朗航空幕僚長は4日の定例会見で「民航機に影響を与え誠に遺憾」と陳謝した。〔共同〕(21:27)