バリ家具、アジアン家具、丸テーブルのラウンドワン
<苦節6年、ようやくご満足いただける家具が作れるようになりました>
 バリ島との接点は、さかのぼること13年前になります。初めて訪れたバリ島に感激し、ほぼ毎年夫婦でバリ島を訪問するようになりました。
旅行するだけでは飽き足らず、自宅をバリ島のホテル風にしたい・・・ということで、関東近郊のバリ家具屋さんを随分探し回りました。ただし、どこも買い付けの家具ばかりで、なかなか自分達の気に入るような家具を見つけることは出来ませんでした。
「見つけられないのであれば、自分達で作ってしまおう!」という軽いノリで会社を立ち上げてしまいました。

 今から振り返れば、この時、これからどれほどの苦労が待ち受けているのかは全く想像が出来ませんでした。

 妻はもともとインテリアが大好きであり、「コンサルティングが出来るオーダー家具の店」を目指し、インテリアコーディネーターの資格を取得しました。着々と準備を進め、2003年秋に試作品の製作をスタートいたしました。
当初は自宅を改装して「予約制のショールーム」としていました。この頃オーダーを頂いたお客様が今でも時々店舗にご来店いただきます。
苦労は多かったものの、当社はお客様には本当に恵まれていました。

 しばらくして、「自宅のショールームではスペースも限られてしまうし、やっぱりお店を持とう!・・・」ということになり、横浜の本牧に店舗を構えました。
順調にオーダーを頂いておりましたが、テーブル天板の割れやそりなど、無垢の家具ならではの数多くの問題にさいなまれる日々が続きました。

オーダーを頂き、3〜4ヵ月後に納品させて頂いたお客様から、トラブル発生の連絡を頂いた時ほど辛いことはありません。もちろん作り直しをさせて頂き、再度納品させて頂いた後に、またトラブルが発生する・・・2回ほど作り直しをさせて頂いたお客様もいらっしゃいました。
今だからお話させて頂きますが、妻はこの頃円形脱毛症に悩まされていました。
相当な心労であったと思います。電話のベルが鳴るたびに、二人で顔を見合わせるような日々が続きました。

 無垢材家具の難しさは、色々と改善したとしてもその成果が検証できるのは数ヶ月(場合によっては数年)先になってしまうことです。絶えず改善・改良を試みてきましたが、なかなか思うように進展することはありませんでした。

 頭痛の種は、「割れや反り」の問題だけではありませんでした。
皆様も良くご存知のように、バリ人は非常に大らかです。何か問題があっても、「大丈夫!大丈夫!」で済ませてしまいます。お客様からのオーダーに基づいて、サイズやデザイン、構造などを詳細に指定しても、出来上がった家具は異なっていた・・・・・などということは日常茶飯事でした。

 オーダーのお客様は、非常にこだわりをお持ちであり、丸味やカーブの角度など、ちょっとした違いにも極めて敏感です。また、触った感じなどはちょっとした工法の違いによって顕著に差が生じてしまいます。
「色や雰囲気が前にオーダーした家具と違っている・・・」といったクレームが頻繁に発生してしまいました。

 さまざまな問題を解決すべく、生産体制の変更も何度となく試みてきました。
有能なスタッフを集めて自社工場を立ち上げたり、考えられる限りの策を講じてきました。
月に一度以上工場を訪問し、日本において要求される技術や品質レベルの浸透に努めてきました。
安心して出荷できるようになったのは、一年ほど前からです。試作を開始してから、5年以上が経過していました。

 「思い通りの製品が出来るようになってきたし、いよいよこれから本格的に・・・」と考えていた矢先に発生したのが例の「リーマンショック」です。順調に頂いていたオーダーがぴたりと止まってしまいました。
「オーダー家具は欲しいけれど、出来るだけ今は出費を抑えたい・・・」といったお客様が多かったのだと思います。
当時、当社では塗装の色やツヤのあるなしなど、200種類以上から選べる体制を整えていましたが、その分がコストアップの要因に繋がっていました。材料なども、コストを度外視し、最高級のチーク材だけを使用していました。お客様のご要望と当社の製品との間に乖離が生じていたのだと思います。

 悩んだ末に出した結論が、「木更津アウトレット店」の展開です。
人気のある製品を量産化することで、大幅なコストダウンを実現しました。店舗や倉庫を維持するために必要となる間接的な費用も極力抑えることで、従来以上にお求め安い価格でのご提供が可能となりました。
ただし、技術レベルの向上や生産体制の強化に伴って、従来のオーダー品以上の品質を確保出来ていると自負いたしております。
これは、数多くのお客様に今まで支えてきて頂いたおかげだと、心より感謝申し上げる次第です。

ご恩返しの意味も含め、「高品質の家具を、どこよりもお求め安く」ご提供させて頂く所存です。
従来以上にお客様にご満足いただけるよう、引き続き最善の努力を払って参ります。
今後ともバリ島家具のラウンドワンをどうぞよろしくお願い申し上げます。

                    

                  2009年11月19日    株式会社ラウンドワン 代表取締役  大場  裕

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