現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

国保の保険料、上限4万円引き上げ 厚労省、政令改正へ

2009年12月4日7時7分

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 厚生労働省は、国民健康保険(国保)の保険料の年間上限額を来年度から4万円引き上げて、63万円とする方針を決めた。保険料の上限を定めた政令を改正する。今回の引き上げ幅は、1993年度と並び過去最大になる。4日の社会保障審議会医療保険部会で公表する。

 国保保険料は所得や資産などに応じて決まるが、算定方法は市区町村ごとに異なる。最も多く採用されている方式で試算すると、現行では世帯の年間給与所得が約736万円で上限額となるが、引き上げ後は約789万円。一緒に徴収される介護保険料(40〜64歳)と合わせると、上限額は年間で73万円となる。

 国保の財政は、医療費の増大や、不況による保険料収入の落ち込みなどで悪化している。2007年度は約2556億円が一般会計から赤字の穴埋めに使われ、08年度もさらに29億円膨らむ見込み。中間所得層の保険料負担が増えるのを防ぐとともに、保険財政の安定を図る狙いもある。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内