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みやぎ蔵王えぼしスキー場:「早く雪が降ってほしい」 暖冬に関係者空仰ぐ /宮城

 東北のスキー場に雪がない。師走に入ったが、暖冬傾向はくっきり表れている。このお天気、これからどうなる?

 蔵王町遠刈田(とおがった)温泉の「みやぎ蔵王えぼしスキー場」で1日に行われたスキー場開き。だが、ゲレンデは土色のまま。模範滑走なども中止され、関係者100人が出席した式典はテープカットとこけしをかたどった「スキー場開き」の看板を設置しただけの寂しい幕開けとなった。人工降雪機は気温が氷点下にならないと稼働がままならないといい、スキー場関係者は「一日も早い寒波の到来で積雪を」と空を仰いだ。

 5日にオープンを控える山形側の蔵王温泉スキー場(山形市)も、3日のゲレンデには雪がなかった。蔵王温泉観光協会案内所の堀利重理事は「滑走には最低30センチ必要。この時期雪が全くなかったことはここ数年なかった。早く降ってほしい」と心配顔だ。

 リフト運転を休止したままゲレンデを開放、スノーボーダーがあちこちの草地を避けながら滑るのが、秋田八幡平スキー場(秋田県鹿角市)。11月20日にオープンしたが、積雪量は今月3日現在10センチ。従業員の松宮郁代さんは「昨年の今ごろは1メートル程の雪があったのに」と話す。

 気象庁は今年は暖冬と予想。気象予報士の大野治夫さんは「今年は、冬型の『西高東低』の気圧配置が、3日以上長続きしたことがない」と話す。

 気象庁によると、原因の一つは、今夏から発生している「エルニーニョ現象」と見られる。太平洋中央部から南米ペルー沖にかけて海面水温が高くなるもので、日本を含めた中緯度の大気の流れに影響を与え、異常気象の一因ともされる。今回も、発生は来春まで続くと見られている。

毎日新聞 2009年12月4日 地方版

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