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大仁田、東知事ばり“方言”でスローガン

 長崎県知事選への立候補を表明するプロレスラーの大仁田厚元参院議員=2日午後、長崎市
 長崎県知事選への立候補を表明するプロレスラーの大仁田厚元参院議員=2日午後、長崎市

 元参院議員でプロレスラーの大仁田厚(52)が2日、長崎市内の風頭(かざがしら)公園で会見し、来年2月21日投開票の長崎県知事選に無所属で立候補することを正式に表明した。同公園に建立されている幕末の志士・坂本龍馬(1836-1867年)像の前で会見した大仁田は「故郷に恩返しする」と長崎での“世直し”を宣言。自身の公式サイトでは「かえんば、長崎!」と、元タレントの東国原英夫・宮崎県知事(52)ばりに、出身地の方言を使ったスローガンを掲げた。

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 大仁田は坂本龍馬像前を会見場に選んだことについて、「(長崎では)一番好きな所。僕が通っていた小学校の真下にあって、子どものころから駆け上がっていた」と、自身の“原点”であることを本紙に明かした。

 坂本龍馬は土佐藩(高知県)出身だが、長崎との縁も深い。1862年に土佐藩を脱藩した龍馬は3年後、長崎に日本最初の商社「亀山社中」を結成。長崎を拠点に海運貿易と倒幕運動に突き進んだ。亀山社中は後に解散後、土佐藩で「海援隊」となるが、長崎での足跡から風頭公園に像が建立されている。ブーツに、はかま姿の龍馬が、長崎港を見下ろしている。

 その前で、スーツ姿の大仁田は会見した。「今の長崎は元気がない。県民が力を合わせて変えなければならない。故郷のために恩返しをしたい」と力強く出馬を宣言。公約には中小企業支援や観光振興などのほか、知事の給与30%カットと退職金全額返上を掲げた。

 一方で、同じ1957(昭和32)年生まれである東国原知事を強烈に意識した。会見では「地方に必要なのは発信力。本県には宮崎県に劣らない県産品がたくさんある。県の宣伝マンとして頑張る」と語り、本紙の取材には「(宮崎が)うらやましい。なんで宮崎が盛り上がっているのに、長崎は…」と激白。この“ジェラシー”を起爆剤に再生に乗り出す構えで、東国原知事の「どげんかせんといかん」に対抗し、「かえんば、長崎!(長崎を変えたい)」をスローガンに掲げた。

(2009年12月2日)
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