西武新宿線が始発から運転見合わせ

　４日午前３時２０分ごろ、西武新宿線井荻駅（東京都杉並区）と武蔵関駅（練馬区）間で信号トラブルが発生、西武新宿－田無間で始発から上下線の運転を見合わせた。上り線は午前１０時すぎに復旧したが、下り線の復旧の見通しは立っていない。

　西武鉄道によると、井荻－武蔵関間で信号がすべて赤になったままになり、踏切も閉まった状態になった。上石神井駅構内にある信号機器を制御する電源が故障したとみられる。

　同線の高田馬場駅では、職員１０人以上が対応に追われた。さいたま市の会社員桜井靖志さん（４７）は「取引先と商談があり、午前中に来てくれと言われている。困った」と話した。

　練馬区の高校に通っている男子生徒らのグループは「学校に電話したらバスで来いと言われた」と戸惑っていた。

　同社はＪＲや東京メトロ、バスなどへの振り替え輸送を実施、故障した部品の交換を進めるとともにトラブルの原因などを調べている。（共同）

　［2009年12月4日10時56分］