gataro
2009-12-04 08:39:36 gataro-cloneの投稿

M・ムーア監督『今回 すべてを出し切った』  新作映画『キャピタリズム~』【東京新聞】

テーマ:映画・テレビ番組紹介


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「華氏911」「シッコ」など社会問題のドキュメンタリー映画で名高いマイケル・ムーア監督が、新作「キャピタリズム~マネーは踊る~」が12月5日に日本公開されるのにあわせて初来日。11月30日には東京証券取引所で記者会見し、おなじみのムーア節をふんだんに炸裂させ会見場は熱気に包まれた。

<参照>
マイケル・ムーア監督来日、東証で新作『キャピタリズム』会見(AFPBB News)


東京兜町の東京証券取引所で記者会見するマイケル・ムーア監督


そのムーア監督に東京新聞の石原真樹記者がインタビュー。 ⇒

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2009120402000069.html
M・ムーア監督『今回 すべてを出し切った』  新作映画『キャピタリズム~』(東京新聞)
2009年12月4日 朝刊

 ブッシュ前米大統領を痛烈に批判したドキュメンタリー映画「華氏911」(2004年)で社会現象を巻き起こしたマイケル・ムーア監督の新作「キャピタリズム~マネーは踊る~」が完成した。「資本主義」に真っ向から挑んだ作品だが、どんなメッセージを込めたのか? プロモーションで初来日したムーア監督に話をきいた。(石原真樹)

 住宅ローンが払えず家を差し押さえられ、保安官に強制退去させられる家族。工場が銀行の融資を断られたため、突然解雇を言い渡される従業員-。作品は、普通の人が普通の生活を送ることがかなわない米国の現実を突きつける。

 元凶は資本主義体制にある、とムーア監督は主張する。作品には、証券会社の元会長に付き添われて演説する故レーガン元大統領の姿や、議員にはローンを優遇していたと明かす元住宅ローン会社社員の証言が登場。これらの映像を通じ、ウォール街のトップが長い時間をかけて政府や連邦議会を支配し富の独占に成功した実態と、彼らを許す現代資本主義のゆがみをあぶり出し、「すべての人のためになる民主主義と取り換えるべきだ」と訴える。

 「資本主義が悪」との思いは、自動車会社ゼネラル・モーターズに大量解雇された従業員の姿をとらえた第一作「ロジャー&ミー」(1989年)の撮影時からあったという。

 「『華氏911』も医療を扱った前作『シッコ』も、問題の根本にあるのは資本主義。だったら、それを描いてやろうと思った」といい、「現代の資本主義は少数の富裕層を守る制度になっている。その欲望のシステムを暴きたかった」と狙いを話す。

 ムーア監督の持ち味といえば、アポなし突撃取材と編集の妙。その突撃取材は今回、影を潜めた。有名になりすぎたため、声を掛ければ無視され、電話口で名前を告げると切られてしまうからだ。

 一方で、編集手腕はさえ渡る。ブリタニカ百科事典による提供映像「古代ローマ人の生活」や故ルーズベルト大統領の演説、ローン会社のテレビCMなど、古今東西問わず集めた映像を、監督の皮肉に満ちたナレーションとポップな音楽をスパイスにユーモラスに調理。「ドキュメンタリーは編集室で作られているといっても過言ではない」とムーア監督。

 エンドロールで流れる歌「インターナショナル」が印象的だ。旧ソ連の国歌として知られるが、実は一八七一年、フランスで労働者階級が立ち上がった「パリ・コミューン」の際に作られた革命歌。

 「社会主義者だと誤解されるリスクはわかった上で選んだ。労働者のための歌で、今の世の中が失ってしまった理想がそこにある。僕はこの歌を信じる」

 ドキュメンタリーに詳しい映画評論家・村山匡一郎さんは「ムーア監督のドキュメンタリーは“状況”を描いており、“個人”に焦点を絞ることの多い日本とは異なる」と解説。「重く、つまらなく、暗いイメージのドキュメンタリーをエンターテインメントに仕上げ、一般の観客にアピールした功績は大きい」と話す。

     ◇

 「ドキュメンタリーは多分これで最後」とムーア監督は言う。「今回すべて出し切った感がある。二十年間同じことをやって、批判も受け、正直疲れた」。これは本音だろう。

 だが、人々のために戦う姿勢は終わらない。米国の変化の象徴として作品に登場させ支援もしてきたオバマ大統領が一日、アフガニスタンへ米兵を追加増派すると表明。ムーア監督はすぐにホームページで「戦時大統領になるつもりか」と非難した。

 「民主主義はすべての人が活動家でなければ成り立たない。僕も、あなたも」と強調する。「フィクション映画や本でも言いたいことは言える。今は演劇を書いている。そしていつか、またドキュメンタリーを撮る日がくるかもしれない」

   ×   ×

 「キャピタリズム~マネーは踊る~」は、東京・有楽町のTOHOシネマズシャンテで五日から先行上映、来年一月八日まで。翌九日から全国公開。

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キャピタリズム~マネーは踊る~ 【予告編】
http://www.youtube.com/watch?v=iHE7Ci3p4kU






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