学校で習った表現だけを使うと安全
このような間違いを防ぐためにはどうすればよいでしょうか。
簡単なのは、自信のない表現はつかわないことです。
が、そもそもこのような気取った表現をしても、思ったより尊敬されません。簡単なことを難しく言うのは、表現する方も受け取る方も時間の無駄になります。難しいことを平易な表現であらわすように心がけていれば、心遣いが感じられて、好感度もアップするので、平易な表現を使うようにするのが無難です。
「変換して出てこなかったら疑う」というルール
ネットで一昔前に多用されたネタ、「ふいんき(なぜか変換できない)」を思い出してください。これは「雰囲気」を「ふいんき」と間違えて覚えていて、いざ打ってみても変換できなくて、首をかしげながらも「ふいんき」と打ってしまうさまが楽しいのですが、実際に変換してみて出てこなかったら、舌打ちしながら一個ずつ漢字を変換する前に、「ふいんき 誤り」でGoogle検索してみたりすると、正しい用法が出てきます。なかなか自分では気付きにくいものですが、パソコンがその間違いの兆候を教えてくれるので気をつけてみてください。
言葉の誤法をその場で指摘してはならない
では、自分が言葉の誤用を耳にしたときはどうすればよいでしょうか。みなさんがそうしているように、少なくともその場では指摘しないのが一番です。理由は以下の2点です。
(1)恥をかかせてしまう
先ほど申し上げたように、インテリじゃないことがバレるとともに、インテリにコンプレックスを抱いていることを白日のもとに晒すことになってしまうので、特に上記のような言葉の間違いを指摘すると恨まれてしまいます。
(2)細かい人だと思われる
また、周囲の人からは「本質とは関係ないところであれこれ言うなんてうるさい人だなぁ」と思われたりする場合もありますし、大雑把な人からは「揚げ足をとるような言い方だ」と思われる場合もあります。
せっかく誤用を指摘したとしても、こちらにはまったくメリットはありません。特にあまり好きでない人が誤った使い方をしていた場合、チクリとしてしまいたくなるかもしれませんが、よく考えてみてください。今チクリとしてしまったら、その人は間違いに気づいてしまいます。放置しておけばいろんなところで恥をかき続けることになるので、意地悪な気持ちになったとしても、むしろ放置する方向でご検討いただいた方がよいくらいです。
指摘の方法
(1)一般論として言う
仲良しだったり、尊敬する人がそのような間違いをしてしまった場合は、なんとかして指摘してあげたいところですが、そのようなときは、間違いについて、一般論として伝えると、角が立たなくてよいですし、間違っていた人も、こっそり修正することが可能になり、かつ、「直接言わないでくれてありがとう」という気持ちになるので、好感度がアップします。
(2)確認する
また、好きでも嫌いでもない人で、間違えているせいでメールの意味がわからなくなってしまっている場合は、確認するしかありません。
ただ、直接確認するのは感じが悪いので
すべからくお願いします。
と言われたら
了解しました。~が必須ということですね。
というふうに、了解して復唱しているように見せかけるのがポイントです。もし認識が違っていれば訂正してくださいますし、角が立たずに真意を確認できます。
ということで、日本語の間違いはあちこちにありますが、恥ずかしい間違いはしないようにしたいし、見聞きした場合も円滑に処理できればいいですね!