学研ホールディングスは3日、小学生向け学年別学習誌「科学」と「学習」の休刊を正式発表した。小学館も学習誌「小学五年生」「小学六年生」を2009年度末で休刊することを決定済み。両社とも創業以来の看板雑誌に幕を下ろす背景には、深刻化する出版不況と時代のニーズとのずれがある。
「十人十色ではなく一人十色だ」。学研幹部は今の子ども事情をこう表する。ゲームやインターネットの普及で、子どもたちが求める情報が細分化。趣味の多様化も進み、男女を分けずに学年で分ける「学年別学習誌」はもはや、時代の変化に合致しない存在となっていた。(07:00)