ブログ市長「障害もったのを生き残らせている」…持論展開で障害者団体が反発

　自身のブログに過激な主張をつづっていることで知られる鹿児島県阿久根市の竹原信一市長（５０）が、今度は医師不足について記した文章が障害者に対する配慮が欠けているとして、障害者団体が反発している。１４日から始まる同市議会でも追及する動きがあり、波紋を呼びそうだ。

　竹原市長は１１月８日付で「医師不足の原因は医師会」と題するエントリーを掲載。勤務医不足は医師の金もうけ体質を後押しした医師会にあると批判。

　その上で、「全ての医者に最高度の技術を求める必要はない。高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている。結果　擁護施設に行く子供が増えてしまった」（原文まま）などと持論を展開している。

　知的障害のある本人やその家族らでつくる「全日本手をつなぐ育成会」は「生き残らせているという表現は気になる。個人の意見ではなく指導的立場にある行政の長である人として、（障害者への）意識に欠けている」と反発している。

　竹原市長はこれまでにもブログで、市議の名前を挙げて不人気投票を行ったり市役所職員の人件費について「職責や能力と給料の関係もデタラメ」と厳しく批判するなどして、そのたびに話題を集めていた。今回の障害者に対する記述も今後、市議会を巻き込んで物議をかもしそうだ。

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