新型インフルエンザのワクチン接種を受ける幼児=3日午前、大分市の大分こども病院
1歳から就学前までの健康な幼児を対象にした新型インフルエンザワクチンの接種が3日、県内各地の医療機関で始まった。県内では新型インフルエンザが大流行しており、保護者は「少しでも早くワクチン接種を受けたい」と次々と医療機関に訪れた。
県によると対象者は約4万5千人で、全員分のワクチンを確保している。大分市片島の大分こども病院では、同日午前から接種を始めた。同病院は「11月27日と28日の2日間で予約受け付け枠がすべて埋まった。県内で大流行しているので保護者の関心は高い」と話す。
同市内の男の子(1)は問診と診察の後、腕に注射を受けた。母親(25)は大泣きする子どもをあやしながら「夫の職場で新型インフルエンザが流行しているので、子どもへの感染が心配だった。ワクチン接種を受けることができて安心した」。女の子2人を連れて訪れた市内の母親(33)は「子どもの周囲でも新型インフルエンザ患者が多くなった。接種できてホッとしました」と話した。
今後の接種スケジュール(カッコ内は開始予定日)は▽小学1~3年生(17日)▽小学4~6年生と1歳未満児の保護者(28日)▽中学生(1月前半)▽高校生(1月後半)▽65歳以上(2月後半)―など。各対象者の予約受け付け開始日は今後、順次公表する。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA