岡山放送局

2009年12月3日 18時26分更新

「備前焼」が地域団体商標に


岡山県を代表する伝統工芸品「備前焼」が、特許庁の「地域団体商標」に認定され、今後は新たに創作活動を始める場合、備前焼の窯元で作る団体に加入しなければ、「備前焼」として作品を販売することができなくなりました。

「地域団体商標」は、地域の特産品をほかの地域で生産されたものと区別するために特許庁が地域のブランドとして認定する制度で、県内ではこれまでに「岡山白桃」や「千屋牛」などが認定されています。
備前市周辺で活動する窯元で作る備前焼陶友会では、自分たちの作る備前焼を地元のブランドとして認定してもらい、全国に向けたPRにつなげていこうと、去年、特許庁に商標登録の出願をし、ことし10月に認定されました。
認定されたのは、備前市周辺で採れた土を使って制作された陶器製の食器や置物などで、今後あらたに生産を始める場合、「陶友会」に加入しなければ「備前焼」という名称を使って販売できないことになりました。
備前焼陶友会では、「備前焼は備前のブランドだと全国に知ってもらうとともに地元で活動する作家の育成にもつなげていきたい」とコメントしています。