モデルで女優の杏さんが31日、ナビゲーターとして出演するWOWOWのドキュメンタリー番組「幻の写楽 発見! ~失われたニッポンを探して~」の収録を終え、「江戸東京博物館」(東京都墨田区)で取材に応じた。杏さんは、古文書の勉強まで始めたというほどの歴史好き。「幼稚園の卒園文集に『着物を着て絵を描く人になりたい』という謎の言葉を残してました。何かにつけて和のものや昔の文化が無意識に好きでしたね」と筋金入りの“歴女”ぶりを語った。
同博物館にも足しげく通っているといい、「10回くらいは来てるんじゃないかな。何回来ても飽きないところです」とにっこり。博物館には1人で訪れることが多いそうで、男性とは?との質問には「歴史好きの方だったらいいんじゃないでしょうか」と答えたが、一部で報じられている世界的指揮者の小澤征爾さんを父に持つ俳優の小澤征悦さんとの交際についての言及はなかった。
同博物館は世界初公開となる江戸時代の絵師・東洲斎写楽の肉筆扇画面など約120点を集めた企画展「『写楽 幻の肉筆画』ギリシャに眠る日本美術」を7月から開催する。展示品は19世紀末~20世紀初頭に、ギリシャの外交官グレゴリオス・マノスがヨーロッパで収集したもの。番組では100年前のヨーロッパで「なぜ多くの人が『ニッポン』に夢中になったのか」を探るとともに、写楽の肉筆画などの名品からかいま見える、生き生きとした「江戸の文化」や「江戸の人々の暮らし」を紹介する。
杏さんは「まだ見ていない部分があるので私自身も楽しみ。普段歴史を学ぼうと思っている方も、これから知りたい方も、まんべんなく楽しめる面白い番組になると思います」とPRした。7月5日午後4時40分から無料放送。【栗原拓郎】
2009年5月31日