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【長野】

立ち入り禁止徹底を 大北のスキー場、客の対応に苦慮

2009年12月3日

 大北地域のスキー場関係者による安全対策連絡会議が1日、大町市の県大町合同庁舎であった。各スキー場が事故防止策などを報告し、立ち入り禁止区域に入るスキー客の対応に苦慮している声が相次いだ。

 立ち入り禁止区域の滑走は雪崩を誘発する恐れがあり、重大事故になりかねない。各スキー場ともロープや看板などで規制してはいるが、違反者は後を絶たないのが実情だ。

 白馬村内全スキー場は昨年、違反者に対してリフト券の没収と退場を求める共通のローカルルールを導入したが、村内のスキー場関係者からは「リフト券の没収を強制できない。条例などをつくってもらえないか」と、法的措置を求める意見が出た。

 悪質なケースは退場処分にしている小谷村のスキー場も「禁止区域での滑走が営業終了間際に多発し、ペナルティーの意味がない。退場以上の処分の検討が必要」と現状を報告した。

 こうした声に同会議事務局の県北安曇地方事務所は「全県的な問題としてしっかり議論していく必要がある」との認識を示した。 

 (中沢稔之)

 

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