29日午前9時半ごろ、航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)で開かれた航空祭で、離陸直後のF15戦闘機から、左側水平尾翼の先端部などが落下した。県警豊前署によると、当時、航空祭には約2万5千人が見に来ていたが、けが人や建物の被害報告はないという。同基地が落下原因を調べている。
事故を受けて空自は29日、F15戦闘機の点検を行うため、スクランブルなどの実任務を除き全202機の飛行を一時見合わせることを決めた。
築城基地によると、同基地所属のF15戦闘機3機が午前9時半ごろ、日ごろの訓練の様子や成果を紹介するため飛行したが、うち1機が部品落下に気づき、すぐに着陸した。落下したのは、長さ約240センチ、重さ約5・5キロの水平尾翼先端部と、垂直尾翼の一部。いずれもバラバラになって、基地周辺の国有地と民間の空き地に落ちた。