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2009年12月2日(水) 19:20 |
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国内最高齢者のカテーテル治療成功
岡山大学医学部が心不全などを引き起こす動脈管開存症の治療で難しいとされた80代の高齢者への治療に成功しました。
84歳の女性に動脈管開存症の治療を行ったのは、岡山大学医学部の赤木禎治准教授のグループです。 動脈管開存症は、心臓の大動脈と肺動脈を結ぶ動脈管が、本来は生後2〜3日で閉じるものが、先天的に広がったままの状態となるものです。 そのままの状態では、血液が大動脈から肺動脈に大量に送り込まれ、心臓の負担が大きくなることから心不全などを引き起こします。 この手術は通常胸を開いて行われますが、高齢者へは負担が大きく80歳以上の患者への手術例はありません。 赤木准教授は今回、足の太ももの静脈から直径8ミリの栓をカテーテルを使って心臓へ通し、動脈管に栓をすることに成功しました。 患者の治療後の経過は良好ということです。 岡山大学医学部では今後も5人の高齢者の患者がこの治療を受ける予定となっています。
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